イベント向け迷路の作り方

イベントで、人が入れるサイズの迷路を開催したいけど作り方が分からない人向けです。
コツや注意点をまとめてみました。

コースの構造


入口
迷路のスタート(内部への侵入)地点。
※入口から最初の通路をストレートにしていると外から内部が丸見えになるので、入り口(外部から内部に入るところ)は直角にしましょう。
※スタッフを配置しない「放置型の迷路」にする場合は、入場者が入るところに迷わないよう「入口」という表記を掲示しておきましょう。

出口
迷路のゴール(外部への脱出)地点。
※出口までの通路をストレートにしていると外から内部が丸見えになるので、出口(内部から外部に出るところ)は直角にしましょう。
※スタッフを配置しない放置型の迷路にする場合は、入場者が間違って出口から入らないよう「出口(逆行禁止×)」という表記を掲示しておきましょう。

分かれ道
二つ(以上)に道が分かれ、進む通路を選ばなければならない場所。

行き止まり
道が進めなくなり、引き返さなければならない場所。
※スレートの通路の先を行き止まり(壁)にしていると進まなくても分かってしまうので、曲がり角の先を行き止まりにしましょう。ただしコースを工夫しなければ引き返す人を見ただけで、この先が行き止まりということが後続者にバレてしまいます。
※行き止まりの先にメッセージを掲示しておくのもいいでしょう。引っ掛けられた(皮肉られた)感から面白さが生まれます。
例: 「こっちじゃないよ」「ハズレ」「ざんね~ん」

広い空間
通路の平均的な幅よりも広がっている場所。
迷路内で圧迫した感覚が続くと息苦しいので、コースの途中で解放感を出します。

高台
階段やスロープを上って高台にあがり、迷路全体を見渡せる場所。
コース全体の様子を見られる壮大さがあります。
※高台への急こう配は転倒・落下の危険性が高まります。

トンネル
コースが筒状になっている場所。
※迷路全体を筒状にしてトンネル内を進む迷路もあります。
※ハイハイ(四つん這い)で進むトンネルを作ると、前を見ずに進んだ参加者(子供)同士が頭と頭をぶつける恐れがあります。

吹き抜け・窓
コースが筒状・壁続きになっている場合に、迷路の外(上や横の景色)が見られる場所。
迷路内で圧迫した感覚が続くと息苦しいので、コースの途中で解放感を出します。

必要な道具


図面
思いつきで作るよりも、精密な図面(コース)を作っておきましょう。

手描きで作成する、もしくはパソコンソフトを使って作りましょう。

壁を作る材料
壁(面)を作る材料と、柱(棒)となる材料。
※ダンボール迷路のようなものであれば柱は必要ありません。
※迷路にテーマを持たせ、壁などに装飾を付けてもいいでしょう。

杭・(専用の)釘
壁を固定するのに使ったり、地面へ図面を書くときに使います。
※「専用の釘」というのはフック状になっているものです。アルファベットの「J」を逆さにした形状で、丸まっている部分があるのでヒモを結んでもスッポ抜けません。

メジャー
地面(屋外)・床(屋内)へ図面を書くときに距離を測るのに使います。

地面へ図面を書く道具
地面に対して図面を書いておき、そこに沿って壁を組み立てていきます。

ポイントマーカー
シールや物など、地面に対して図面を書くときに、位置関係がわかる目印となる物。
ズレにくく、分かりやすい物を使いましょう。

※道具(金属類)は途中で紛失するとイベント中やイベント後にケガをする恐れがあります。
道具を用意した時点で数を数え、イベント終了後に数量が減っていないか確かめましょう。

壁を作る材料


板と棒
板(壁)と棒(柱)を使って道を作ります。
棒なしの方法もあります。
ダンボール、布、ビニール、コンパネ板など、材質によって一長一短あります(※見た目、耐久度、値段などに違いがあります)。
○: 本格的な印象があります。
×: 購入費用が掛かるうえ、作成に時間や手間が掛かります。

植物
植物を地面に植えて道を作ります。
また、植物を植えたプランターを並べる方法もあります。
○: 植物の中をめぐる楽しさがあります。
×: 育てるのに日数や手間が掛かります。

ロープ・テープ
ロープやテープを使って道を作ります。
棒か台にロープを結び、道を作ります。
※パーティーション(ロープやテープ)のような感じです。パーテーションというのは大勢の人が並ぶ受付(会計)のところで、ポールにロープが張ってあるやつです。
○: 製作費を抑えられます。
×: 視線上にロープ・テープがたくさん見えるのでゴチャゴチャした印象を与えます(※目が疲れる・目が回る恐れあり)。

ライン
地面にライン(線)を引いて道を作ります。
学校のグラウンドに線を引く「ライン引き(石灰)」を使う、もしくは床にテープを貼ってコースを作ります。
○: 製作費を抑えられます。
×: 上を通れるので、迷路っぽくありません。

建物
建物の内部の通路を物やロープでふさいで道を作ります。
○: 製作費を抑えられます。
×: 建物を使っている間は他の事には使えません。

壁の構造


壁の上も下も開いていない
壁より向こう側は見えないようにします。
迷子や出られなくなったときに困ります。

壁の下が開いている
壁の下を開いているようにして見通しを良くします。
迷子になったときに、下を通って脱出します。

壁の上が開いている
壁の上側を開いているようにして見通しを良くします。
迷子になったときに、全体を見渡して出口の方向を探します。
※参加していない人(親・監視員)がコースの内部にいる人(子)を確認することができます。

壁をまたげる
壁を低い高さにします。
迷子になったときに、上をまたいで脱出します。

壁が透ける
壁を格子状にして向こう側が透けて見えるようにします。
※透けた向こう側が見えるのでゴチャゴチャした印象を受けます。

難易度の調整


難易度を上げる
  • 壁の向こう側を見えないようにする
  • コースを長くする(大きくする)
  • 分かれ道を増やして方向感覚を狂わせる
  • ところどころ似た構造や似たデザインにして現在位置をわからなくする

難易度を下げる
  • 壁の向こう側を見えるようにする
  • コースを短くする(小さくする)
  • 分かれ道を減らして方向感覚が分かりやすいようにする
  • 目印を作る(例: 動物や果物などのマークを配置)

設計の仕方


手順
  1. 紙に図面を書く、もしくはパソコン上で図面を作る(※最初にマス目のテンプレートを作成しておくと作りやすいです)
  2. コースを作る壁や柱の設計図や材料などを考える&用意
  3. 地面にコース(図面)を書く
  4. コースに沿って壁を作る
  5. 何人かに試してもらって問題点を探す&修正
  6. 開催!

図面を地面に書くときに使う物
  • ビニールテープ(※テープを床に貼りつける※室内向け※剥がす際に床の繊維がはがれる恐れあり)
  • ヒモとテープ(※ヒモを張り、床にテープで貼りつける※室内向け※剥がす際に床の繊維がはがれる恐れあり)
  • 棒(※地面に線を引く※屋外向け※こすれると線が消える恐れあり)
  • ライン引き(※学校のグラウンドに白い線を引く道具※屋外向け※間違えて書くと消すのが面倒)
  • 釘とヒモ(※ヒモを張り、地面に専用の釘で留める※屋外向け※釘の紛失に注意)
  • 杭とヒモ(※杭を地面に刺し、ヒモを張る※屋外向け※地面に杭の穴が開く)
  • 杭(※杭を地面に刺す※屋外向け※壁を直接貼る場合)

テーマ
迷路に何かしらのイメージを付けるために、外装や内装、装飾に使うためのテーマ。
  • 自然(森、洞窟、海中、天空)
  • 建造物(和風・洋風のお城)
  • ほのぼの(お菓子の国、動物王国)
  • 不気味(お化け屋敷、人体)

手作りダンボール迷路


材料
ダンボール、ガムテ―プ、ハサミ・カッター、筆記用具。
お店で使われているダンボールは文字、穴、切れ目、サイズが不均等なので使いづらいと思います。
販売されているダンボールを購入して作る、もしくはレンタルするといいでしょう。ちなみに、インターネットで検索すると「ダンボール迷路」の業者が見つかります。
ちなみに、お店で売られているダンボールは3~4mmが多いです。一方、業者が使用しているダンボールの厚さは8㎜です。薄ければ力が加わったときに曲がったり破れたりする可能性があります。

おすすめリンク


飾り付け

デザイン

イベントのやり方

注意点


壁の強度
壁は触ったり、押したりしても倒れない強度にしましょう。
また、強風時に壁が倒れると入場者が下敷きになる恐れもあるので、屋外でイベントをする場合は中止する基準(※最高風速や注意報)も考えましょう。
※釘の取り扱いに要注意。露出・紛失などでケガをする恐れがあります。

熱中症
室内屋外問わず暑すぎると熱中症になるので、イベントの中止基準(※気温・室温・湿度の上限)を設けておきましょう(※屋外の場合は光化学スモッグ注意報も考慮)。
特にトンネルコースの場合は、内部に熱がこもり蒸し暑くなります。
また、開催時期(※暑い時期は避ける)や、場所(※通気性の悪い場所は避ける)を考慮しましょう。
※コースの設置場所、通気性や大きさを調節しましょう。

人数制限
迷路内の入場者数が多すぎると(曲がり角での)衝突が起こりやすくなるので、ある程度の入場制限をしましょう。

年齢制限
迷路の構造(高さ)や難易度によって入場できる年齢制限を設けましょう。

注意書き
※注意書きは「命令口調(「~してください」)※キツイ印象」、もしくは「催促口調(「~ようにしましょう」)※弱めの印象」のどちらかで文面を調整してください。
  • 「コース内を走らないでください」「競争しないでください」
  • 「曲がり角はゆっくり曲がってください」「曲がり角は外側を回ってください」「Uターンするときはゆっくりと回ってください」
  • 「壁にもたれないでください」「壁を手で押したり蹴ったりしないでください」
  • 「コース内でイタズラしないでください」
  • 「コース内で遅延・居座り行為をしないでください」
  • ※「コース内を撮影しないでください」
  • ※「過度の再入場はしないでください」

取り残され
迷路イベントを終了する際には、最後に見回りをして誰かが迷路内に取り残されていないか確認しましょう。

重要な要素


一番重要なのはしっかりとした図面を作ることです。
書き直しができるテンプレート、全体構造が分かるマス目で作った図など、事前の用意が大事です。

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