コントの書き起こし/ザ・ギース

ボケの技術を分析してみます。
ザ・ギースさんのネタを書き起こしてみました。

ネタの書き起こし


ツッコミ担当: 高佐一慈(商品購入したお客役)≫高
ボケ担当: 尾関高文(電話オペレーター役)≫尾
色: ボケ≫紫、ツッコミ≫赤
()内は、相方のセリフです。
(※)内は、補足の説明です。

高「プルルルルッ!プルルルルッ!」
尾「はいっ!こちら赤坂電気お客様センターです」
高「あっ!もしもし(はい)、そちらで空気清浄機を買った者なんですけども(はい)。
ちょっと壊れてしまいまして」
尾「申し訳ございません。
すぐに対応させていただきます(あっ!はい)。
お客様のお名前いただいてもよろしいですか?」
高「はい、『ぬまぶくろ』です」
尾「え~、『ぬまぶくろ』様。
え~、『ぬまぶくろ』様の『ぬま』は『泥沼』の『沼』でよろしいでしょうか?(※1)」
高「そうですね。さんずいの『沼』ですね
尾「かしこまりました。
え~、『沼ぶくろ』様の『ふくろ』は『ゴミ袋』の『袋』でよろしいですか?(※2)」
高「池袋の『袋』です
尾「かしこまりました。
池袋の袋小路で、コブクロが袋だたきの『袋』になりますね(※3)」
高「もう、なんでもいいですっ
尾「ゴミ袋様(※4)」
高「沼袋です
尾「あっ!沼袋様。
いまの状態を教えてください」
高「あっ!はい。
俺、今朝起きて(ええ、ええ)スイッチ入れたんですね」
尾「あっ!お客様(はい)、スイッチっていうと『あの押すと何かが起こる例のアレに…』(※5)」
高「例のアレです
尾「はいっ!どうぞ続けてください」
高「押したんですけど、全然風が出てこないんですね」
尾「風?『ふわりと皮膚にあたる空気の流れ』(※6)」
高「なのにっ!
尾「なのに、『逆接の接続詞』(※7)」
高「うるさいよっ、もうっ!!。
とにかく動かないんで早く直して下さいっ!!」
尾「動かない?」
高「はい、動かないんです」
尾「なんだ?!ミドリ君。ちょっと仕事中だから向こうに行っててくれ(※8)」
高「もしもし?」
尾「わかってる。妻とは別れるつもりだ。
愛してるよ君のこと…。
ちょっとやめなさいっ!!ケータイを勝手に……ちょっと。
(※相手から刺されそうになっている仕草)ミドリ君っ!!ミドリ君っ!!ちょっとやめな…(※逆に相手を刺してしまう仕草)。
ミドリ君っ?!ミドリ君っ?!、ミドリ君が動かない……の『動かない』になります
(※8)」
高「もういいですっ!!


ネタの解説



電話オペレーターがお客が言った名前の漢字を尋ねる際に、おかしな例え(※悪い印象の言葉)で聞き返すようにボケています。


1のやり方でさらにボケています。


1と2に続いて、ダメ押しでボケています。


お客の「もう、なんでもいいです」の返事を真に受けて、2の言い方で相手の名前を間違えるボケをしています。


お客から言われた言葉をいちいち細かく説明し、説明自体を大げさにするボケをしています。
ここからは1と2と3とは違うボケ方にして、観客を飽きさせないようにしています。
1と2と3は言葉(※名前の漢字)を何かに例えたのに対して、5と6と7は言葉をあえて難しい説明に置き換えてボケています。


5のやり方でさらにボケています。


5と6に続いて、ダメ押しでボケています。


この8のボケは「種明かし」を使っています。
種明かしのやり方は、まず最初に謎めいたことをします。
次に、その謎の理由を明かすことで「あっ!そういうことだったのか!」と観客に気付かせて笑いを誘う方法です。
ちなみに、「種明かし」を使ったのは「ネタの起承転結」の「転」にするため、それまでの流れとは違った雰囲気を出すために謎めいたボケにしていると思われます。

ボケへのツッコミ(反応)
ボケへのツッコミを見ての通り、徐々にリアクションが強くなっています。
最初は軽めの反応(※1と2のボケへの反応、5と6のボケへの反応)で返し、最後に強めの言葉や投げやりな言葉(※3、7、8のボケへの反応)で返しています。

まとめ


舞台電話相談窓口
テーマ不具合商品の相談
フリ高佐一慈(お客)
ボケ尾関高文(電話オペレーター)
ツッコミ高佐一慈(お客)
ネタの特徴尾関高文((悪く)説明過剰で聞き返す)

購入した商品に問題があったときに、電話をかけるお客様相談センターというのがあります。
実際に電話オペレーターの応対は、丁寧すぎる質問が多いので、やり取り自体が「あるあるネタ」になっています。
その電話でのやり取りをマネつつ、おかしな言葉で聞き返すボケで笑いを誘っています。
サンドウィッチマンさんと同様で、ザ・ギースさんもあるあるな展開(職業)を使います。
ただ、ザ・ギースさんの場合はあるあるに別の何かを掛け合わせるネタをされることが多いです。
「意外性が発生する言い方」や「別のシチュエーション」を掛け合わせているようです。

今回、書き起こしたネタの所要時間は75秒(約1分15秒)でした。
コントをするコンビ芸人さんのなかでは非常にうまくネタが作られています。
言葉を言い換えたりしているので、文章にしても伝わりやすいと思います。

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