史上最恐の文化祭!怖いお化け屋敷の作り方

文化祭(学園祭)の出し物で、お化け屋敷を作る際に役立つ知識をまとめてみました。
女子だけでなく、男子を泣かせたいくらいのお化け屋敷を作りたい人は必見です。

お化け屋敷

はじめに


  • ご覧の記事で紹介している「YouTube動画」と表記されているリンクの中に、怖い映像を含んでいるものがあります(※怖い映像が苦手な方は注意してください)。

必要な役割



監督役
全体を仕切る役。また、外部の関係者と連絡・交渉をする役。
みんなに説明・指示、全体を管理などをします。
※監督役を決めないまま作業に取り掛かると段取りが悪いので、一番最初に決めておきましょう。

製作役
屋敷や仕掛け、衣装などを製作する役。
物品の収集・購入、予算の管理などもします。

案内役
屋敷の入り口に立ち、入場者を案内する役。
入場者に対して説明や注意、調整をします(※屋敷内に一度に入る人数を調整したり、中で渋滞しないよう次の入場者が入るタイミングを指示します)。
セリフや衣装を用意しましょう。
ちなみに、役者として屋敷内で入場者に指示を与える役もあります。

仕掛け役
屋敷内で隠れ、仕掛けを動かして入場者を怖がらせたり脅かす役。
仕掛けの動かし方を練習しましょう。

お化け役
お化けの格好をして屋敷内で入場者を怖がらせたり脅かす役。
動作やセリフ、メイクの仕方を考えましょう。

宣伝役
お化け屋敷を行うことをみんなに知らせる役。
注意としては、人を集めすぎると長蛇の列ができ、運営が難しくなります。

※ここまで「役」のタイプを挙げましたが、一人で複数の役を掛け持ちしても構いません。
※入場者が屋敷内を自由に出入りできる「放置型のお化け屋敷」を行う場合は、「案内役」「仕掛け役」「お化け役」などのスタッフは必要ありません。
「放置型」を行う場合は、入り口と出口にそれぞれ「入り口」「出口」と書いた紙を掲示し、入場者に対して進行方向を示してください。
「放置型」はスタッフを常駐する必要がないため運営が楽ですが、誰もいない屋敷内をイタズラされる恐れがあるので、定期的に屋敷内の点検を行いましょう。

必要な物


遮光カーテン・ダンボール
窓ガラスをふさぐことで部屋の中に太陽の光が入らないようにして暗くします。
部屋の中を暗くすればするほど怖い雰囲気を出せますが、通路の見通しが悪くなり大変危険です。
また、消防法や建築基準法という法律があるので、手で取れないくらい頑丈に窓をふさがないでください。
ちなみに、視聴覚教室に遮光カーテンがあり、スーパーマーケットやコンビニで店員さんに頼めばダンボールがもらえます。

電灯
部屋が暗すぎると危険なので、電灯(手元から周辺を照らすランタン、前を照らす懐中電灯)を用意し、動作確認しておきましょう(※予備の電池を忘れずに)。
※電灯は、入場者がお化け役に光を向けて困らせたり、光量が多すぎて屋敷内の荒(手作り感)が目立つ恐れがあります。

コースの壁を作る方法
  • 堅い: ダンボール(※切れ目・穴・文字入り)、ベニヤ板(※値段が高い)
  • 軟らかい: 黒色のゴミ袋(※ペラペラ・透け透け)、黒色の大きな紙か布(※値段が高い)

上記に挙げた材料の中から予算に応じて(組み合わせて)壁を作りましょう。
材質や加工のされ方によって壁の強度や雰囲気が違います。
費用、必要な面積(必要な枚数)、表面のデザイン、固定の仕方、使用後の保管場所・再利用・処分方法、入手方法などを検討して材料を選びましょう。

机・椅子・教卓・ロッカー
コースやセットを作るのに使います。
例えば、お化け屋敷のテーマを「廃校」のように「学校に関するテーマ」にすれば、隠さず見える状態にしておいても違和感がありません。
コースの設計は、仮置きしながらコースを組み立てる、もしくは事前に寸法を測って緻密な設計図を作りましょう。

メイク道具・衣装
お化け役や仕掛けに使います。
お化け役はメイクを落すときに、洗顔剤や洗い終わった顔や腕などをふくタオルを用意しておきましょう。

音響機器
異世界的な音楽(BGM)を流し続けて怖がらせる、もしくは入場者が近づいてきたときに効果音(SE)を流して驚かせるようにします。
音楽(BGM)は音楽機器のリピート再生機能を使う、もしくは同じ曲を一つのメディアに何度も録音して流しっぱなしにできるようにしておきましょう。
音響機器には、それぞれ長所・短所があります。
電源を確保するなら乾電池、充電池・充電バッテリー、コンセント&延長コード(※家庭用なら2~3メートル、本格的な物なら数十メートル)などを用意しましょう。
ちなみに、音楽室か音楽系の部室に音響機器が置いてあります(※なければ個人所有の物を持参する、もしくは借りましょう)。

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出入り口の工夫


案内役
  1. 挨拶(例: 「ようこそ、お化け屋敷『無限地獄』へ」 or 「いらっしゃいませ」)
  2. 人数確認・調整、お断り(例: 「5名様でしょうか?通路が狭くなっているので、3名様と2名様に分けて入っていただいてもよろしいでしょうか?」「あの~、大変申し訳ありませんが、松葉づえの方は転倒すると大変危険ですのでご入場をご遠慮させていただきたいのですが?」)
  3. 説明(進み方・注意)(例: 「進み方はですね、○○となっています。途中、○○と書かれたところで○○してください。ケータイ・スマートフォンなど壊れやすい物をお持ちの場合はお気を付けください」)
  4. 誘導(例: 「それでは、どうぞ…」)

入り口
入場待ちをしている人が屋敷内をのぞけるようだとネタバレします。
入り口は中が見えないよう長いのれんかカーテンを付ける、もしくは構造的に中がのぞけないようにしましょう。

出口
出口は怖さのあまり入場者が勢いよく飛び出してきて転倒したり人とぶつかるかもしれません。
出口の周辺はぶつかりそうな人や物がないようスペースを空けたり、壊れ物を保護してください。
コースの終盤(出口付近)に差し掛かったところで驚かせないようにすると、入場者が走って出てくることもなくなります。
入口と同様で中が見えない工夫しましょう。

入場者の進み方


1. とにかく進む
入り口から出口に向かって進んでいきます。

2. 何かを置いてくる
入り口で案内役が入場者に対して何かを渡し、所定の場所に置いてくる(入れてくる)ようにします。
ただし大きい物を置いてくるようにすると回収する手間がかかるので、おふだを箱に入れてくるなど小さな物にしたほうがいいです。

3. 何かを取ってくる
入り口で案内役が入場者に対して何かを取ってくるように指示し、所定の場所で取ってくるようにします。
ただし大きい物を取ってくるようにすると設置する手間がかかるので、おふだを箱の中から取ってくるなど小さな物にしたほうがいいです。

4. 指示に従う

入り口で案内役が入場者に対して何かをしてくるように指示し、所定の場所で行うようにします。
例えば、所定の場所に設置されている鐘を鳴らしてきてください、と指示します。
※2・3・4に関しては、案内役の説明が不足していたり、所定の場所がわかりづらいと入場者の作業に時間がかかり脱出するまでの時間が長くなります。
所定の場所で指示書(紙・看板)を貼り出しておくと分かりやすくなります。
※参加者に対して何かをするように事前に指示しておくことで、見落とさないよう注意しながら進むようになり緊張感が高まる効果があります。

コースの構造


コースを設計するときは、「右折・右回り(時計回り)」の曲がり角が多くなるようにしましょう。
人は左折・左回り(反時計回り)を得意とするので、左の曲がり角を多くするとスイスイと進みすぎます。
そこで右折・右回りの曲がり角を多くすることによって、入場者に曲がりにくさを感じさせ、曲がる時の緊張感を高めることができます。

1. M字型
教室の中をアルファベットの「M」のような構造にしてジグザグな通路にします。
この「M字型」は、教室の広さを最大限利用することによってコースを長くできるので、「入場者が屋敷内を長い時間 楽しめる」というメリットがあります。
ただし教室にジグザグなコースを作ると、「お化け(仕掛け)役の隠れるスペースが作りづらい」というデメリットがあります。
また、教室のサイズによっては、Mの形になりません。
お化け屋敷コース M字型

上の図で説明すると、廊下のうしろ側のドア(画像左下)から入り、道にそって進んでいきます。
曲がり角で驚かせてくるのでは?と入場者に思わせることができます。
図の一番右側にある点線は、教壇(教師が立つ台)です。

2. ホール型
入り口から教室の3分の1か半分ぐらいのコースを作り、残りのスペースをホール(広いスペース)にします。
このホールのどこかに先ほど書いた「何かを置いてくる」や「何かを取ってくる」、「指示に従う」などの所定の場所を設けて入場者に何かしてもらいます。
この「ホール型」は、ホールを設けているぶん、「お化け(仕掛け)役の隠れるスペースが作りやすい」というメリットがあります。
ただしコースが短くなるので「入場者が屋敷の中を長い時間 楽しめない」というデメリットがあります。
こちらは、教室のサイズに左右されることなくコース設計がしやすいです。
お化け屋敷コース ホール型

「M字型」と同じく廊下のうしろ側のドアから入り、道にそって進んでいきます。
教室の半分がスペースになっているので、お化け(仕掛け)役の隠れるスペースが作りやすそうに見えると思います。
ちなみに、コンセント付近に隠れるスペースを作ると、仕掛け役やお化け役が身を隠しつつ音楽再生機器を操作することできます。


出口の設定


1. 入り口と出口が別
入り口と出口を別にします。
所定の場所(※コースの真ん中ぐらい)で「何かを置いてくる」や「何かを取ってくる」、「何かをしてくる」ようにしてもいいでしょう。
入り口と出口を別にした場合は、入場者が脱出するまでの時間が短くなります。
先ほどのコースの図で示すと、図の左下から入って右下に脱出します。

2. 入り口と出口が同じ
入り口から決められたところ(※コースの行き止まり)まで行って、もと来た道を戻ります。
入場者が入っている間は、次の入場者は入ることができません。
所定の場所で「何かを置いてくる」や「何かを取ってくる」、「何かをしてくる」ようにするといいでしょう。
入り口と出口を同じにした場合は、入場者が脱出するまでの時間が長くなるので、コースの長さを設計する段階で調節するといいでしょう。
先ほどのコースの図で示すと、図の左下から入りますが、右下のドアは封鎖しておきます。
「M字型」の場合は図の右下に所定の場所を作り、「ホール型」の場合は図の右上に所定の場所を作るといいでしょう。

屋敷内の盛り上げ方


屋敷内の前半は「怖さ」を重視し、後半は「驚き」を重視します。
「怖さ」は、何か出そうな感じ(スタッフが驚かして来そうと思わせる)と、視覚的な怖さ(気味が悪いと感じる物)を演出します。
「驚き」は、不意を衝いて驚かす(動かないと見せかけて動いて驚かす、隠れたところから飛び出して驚かす)演出をします。
聴覚的な怖さ(BGMや効果音)と触覚的な怖さ(触れた感覚)も全体を通して演出するといいでしょう。


入口付近から驚かすと演出過剰なので、視覚的な怖さをメインにします。
異世界への導入的な演出をするといいでしょう。


基本は視覚的な怖さですが、驚きを与えます。


驚きを強めます。


出口付近は驚かすと参加者が走って飛び出し、外にいる人とぶつかる恐れがあるので控えます。
視覚的な怖さだけにしたり、テーマ(ストーリー)の結末的な演出をするといいでしょう。

怖がらせる方法


1. 放置タイプ
人形などの仕掛けを屋敷内に仕込んでおきます。
放置しておけばいいのでスタッフを必要としませんが、仕掛け自体が動かないため怖さが弱くなります。

2. 仕掛けタイプ
人が手で仕掛けを動かします。
人がスタンバイしておく必要があり、入場者を待っている間は退屈で(笑)、コース内に隠れるスペースが必要です。
※事前にトイレに行っておかないと、行きたくなったときに困ります。

仕掛けには「直接操作」「遠隔操作」「からくり装置」があります。
  1. 直接操作: 仕掛け役が手で操作します。一人につき、ひとつの仕事をします
  2. 遠隔操作: 仕掛け役が長い糸を使って遠くにある仕掛けを操作します。一人で複数の仕事ができます
  3. からくり装置: 入場者が装置を動かすと自動的に動きます。(※仕掛け直す必要のあるものとないものがあります)

3. 人間タイプ
お化けの格好をした人が入場者を脅かせます。
人がスタンバイしておく必要があり、入場者を待っている間は退屈で(笑)、コース内に隠れるスペースが必要です。
※メイク前にトイレに行っておくかお化け役の休憩時間をとらないと、行きたくなったときに困ります。メイクをしたままトイレへ…(笑)。

心理的に怖がらせる方法


人を心理的に怖がらせるには、「何かが起こるかもしれない」「何かがいるかもしれない」「何かが急に動いたっ!! or 何かが急にいたっ!!」という要素を屋敷に取り入れる必要があります。

人が怖いと思う理由は、「何かに襲われるかもしれない」と思い、緊張感が高まることで起きます。
特にお化け屋敷は「何らかの方法で驚かせてくるだろう」という先入観を入場者は持っているので、前もって身構えることでとっさの脅かしに対応しようとします。
身構えているところを驚かせようと思っても難しいです。
そこで入場者を怖がらせるには、以下の3点があることが重要です。

  1. 周囲が確認できない: 人間は暗かったり視線をさえぎられると周囲が把握しづらくなり、「何かが出るかもしれない」と不安になります。(例: 暗い部屋)
  2. 突然: 不安な心境になっている時に急に何かが動くと(音がすると)一気に緊張感が高まります。その動いた何かが至近距離だと声が出るくらい驚きます。(例: 夜中に誰かと鉢合わせになった時)
    特に、仕掛けが動いたほうが怖さが倍増するので、人の力を使って何かを動かすか人が驚かせる方法がいいです。
    さらに、仕掛けが「物」より「人型」のほうが怖さが増します。(例: 人形)
    もし「放置型のお化け屋敷」を作るなら、「急に出てくるかもしれない or 急に動くかもしれない or 急に出たっ!!」と思わせる仕掛けを用意する必要があります。
  3. 怖い顔: 普通のキレイな顔より怖い顔のほうが不安感がより強くなり、怖さが倍増します。

入場者に起こる先入観としては「見えないところから何かが飛び出して驚かせてくる」「人が隠れることができないところでは何も起きない」という心理になります。
特に後者の「隠れることができない~」については、怖がらせるのに有効です。
糸を使って人が隠れられないところで物を動かしたり音を出して驚かせると、その後は「どこからでも驚かせられる」という先入観が上書きされます。

部屋を暗くする
例: 窓ガラスをふさいで太陽光をなくし、蛍光灯の電気を消して暗くする(※視界が悪くなり危険性が高まります)

通路をせまくする
例: 通路を狭くすることで圧迫感を出し、不安にさせる(※周囲の物とぶつかる危険性が高まります)

視界をさえぎる
例: コースの上や横・正面(※出っ張り部分やのれん状の物で目隠しを作り、前が見えないようにする)に何かが出そうにしておく(※入場者に接触する物はひっかかる危険性があります)

お化け役が隠れていそうな場所を作る
例: 人が隠れそうな大きさの箱(※ダンボールやロッカーなど)を置いたり、スペースを作る

仕掛け役が操作できそうな物を置く
例: 人形などの仕掛けの後ろや上下に人が操れそうな状態に見えるようにする

人型や人の顔の仕掛けを使う
例: お化け役、人形、怖い顔を印刷した紙を仕掛けに使う


怖がらせる仕掛け・脅かし方


怖い仕掛けや脅かし方は、「常時」「突然」「操作」の3つのタイプに分けられます。
  1. 常時: 入場者の視覚や聴覚などに訴えて怖さを感じさせます
  2. 突然: 入場者の不意を突いて驚かします
  3. 操作: 入場者が行動を取るときに、怖さを感じさせます

物陰
例: お化け役が潜んでいそうな場所(壁や箱など)を作る

入れ物
例: 所定の位置で入場者が箱の中に手を入れておふだを取らなければならない

動きそうで動かない
例: うしろから操作できそうな状態に見える人形を置いておく

動かなさそうで動く
例: イスに座ってうつむいているお化け役が入場者が近づいてきた途端に動く

急襲(人)
例: 入場者が来たら、お化け役がコース(壁)の隙間から顔(上半身)を出す(出しながら叫ぶ)

急襲(声・物音)
例: 入場者が来たら、隠れながら声や物音を出す

襲う
例: お化け役が「アァァァァァァ~!!」と言いながら、入場者に近づく

飛び出す
例: 入場者が歩いてくるタイミングに合わせて吊るした人形を出す

動かすと気づく
例: 所定の位置で入場者が箱をどけると、お化け役がひそんでいる

動かすと仕掛けが動く
例: 所定の位置で入場者が箱をどけると、人形が落ちる

仕掛けの作り方


御札(おふだ)
白色の紙に黒や赤い字、もしくは黒色の紙に白や赤い字で文字を書きます。
画像検索サイトを使い、「御札」というキーワードで検索すると、参考になる画像が表示されます。
  1. インターネットで御札の画像を探し、パソコン内に保存
  2. 画像処理ソフト・サイトを使い、御札を複数枚表示した画像を作る(※例えば、一つの画像に10枚表示)
  3. 2をプリントアウトし、(コンビニの)コピー機で複製を作る(※10枚×10枚コピー=100枚の御札)
例: 壁にたくさん張り付ける、戸や箱状の物に「封印」のような形で貼る(※封印が破れているようにしてもOK)

警告文字・マーク・デザイン
何かこの先に問題があるかのような文言を掲示しておきます。
「立ち入り禁止」「通行禁止」「入室禁止」「開閉禁止」「危険区域」「KEEP OUT」「DANGER ZONE」「WARNING」など(※「○○厳禁」など強い文言でもOK)。
どくろマーク、!マーク、黄色と黒色のシマ模様

ちなみに、入場者をコース誘導するときに使えます。
例: 壁や戸に張り付ける(※警告文字が破れているようにしてもOK)、コースとは関係のない道をふさぐのに使う

怖い文字
紙に怖く感じる殴り書きした文字や文章を書きます。
例: 「痛い」「苦しい」「助けて」「呪ってやる」

新聞の見出し(大きいサイズの文字)を切り抜いて「怪文書」を作る方法もあります。
心理的に誘導する文章(指示もしくは警告文)を掲げておきます。
例: 行動命令(「○○をしろ」「○○を見ろ」)、行動制限(「○○を開けるな」「○○を見るな」)

怖い絵
紙やノートに怖く感じる絵を描いておきます。
黒色や赤色のクレヨンや色鉛筆で幼児が殴り書きしたような絵(人物)を描いてどこかに貼っておくか置いておきます。
例: 絵日記に、三人家族の横に顔が塗りつぶされている女の子

怖い写真
写真の顔をパソコンの画像処理ソフト・サイトを使って加工する、黒色のペンで黒く塗りつぶす、破り取るなど。
小さい写真だと入場者が気付きにくいので大きいサイズを作りましょう。

手形
赤いインクで何かに手形を付けます。
※生乾きのインクで入場者の衣服を汚さないように気を付けてください。
※足跡でもできます。

チョーク痕
事件現場で被害者が倒れていた場所を示す人型。
チョークやロープ、テープでかたどります。
入場者がつまづいたり、こすれて形が崩れないよう工夫してください。
※チョーク痕の人型(の頭部の位置)に、赤いセロハンを血だまり模様にカットしてそれっぽく見せることができます。

ワラ人形
ワラを糸でしばって人形を作ります。
※画像検索サイトで「藁人形」というキーワードで検索すれば、形やヒモで結ぶ位置が分かります。
※スーパ―で「藁納豆」を買えば、藁が手に入ります(笑)。

大型の人形
(紺色の)雨がっぱに新聞紙を詰めこみ、長靴をはかせ、手袋を付けて人型の人形を作ります。
顔を確認できないような姿で置き、お化け役が入っているかもしれないと思わせて入場者を不安がらせましょう。
騙すために置いておく、もしくは複数の人形の内 一つはお化け役が入っているように工夫できます。

テレビ
テレビを置いておきます。
テレビに何かを映し出す仕掛けかもしれない、と思わせ入場者を不安にさせます。
電力が確保できるのなら不気味な映像を流しておきます。
足の上に落ちると危ないので取り扱いに注意が必要です。


鏡を置いておきます。
通路の横に配置して横切った入場者の顔が映りこむようにします。
割れ物注意、要固定。

印刷
ダンボール箱のふたやロッカーの扉などを少しだけ開けておき、紙に印刷した怖い顔が中から外を見ているようにします。
他にも、物を置いている隙間から人の顔が見ているようにします。

ここで、怖い顔を印刷した紙の作り方を紹介します。
目を見開いたり口を開けたりして怖い顔をした写真をデジカメで撮ります(※頭をうしろや横に傾けたりするなどして怖い顔を演出してください)。
Google 画像検索」で「呪怨」や「貞子」など、ホラーに関係する「映画名」もしくは「キャラクター名」で検索すると参考になる画像が出てきます。

それを画像処理ソフト・サイトを使って青系や緑系、白黒系の色に変換します。
あとはその画像を印刷するか拡大コピーをして使ってください。

ちなみに、大きなサイズで印刷した紙を張り付ける(例: 戸・壁、床)、はめ込む(例: 窓枠・テレビ枠・鏡枠)などをすると別世界を演出できます。
例えば、怖い何かが裂け目から出ようとしている、割れたガラス・銃弾の跡、お経・魔法陣など。

人形を持たせる
怖く感じるデザインの人形を入場者に持たせてコースをまわってもらうようにします。
※人形に色付けすると、入場者を汚します。色を付けるのなら色落ちしない塗料を使ってください。

鳴り物
長い糸の先に音が鳴る物(例: 鈴)を付けて鳴らしたり、硬い物を付けて落下させ別の物に当てて音を出します。
仕掛け役が隠れているところからコースの壁の中に糸を張り巡らせると、遠い場所に仕掛けた物でも鳴らせます。

エイリアン
少し厚手の長袖を用意します。
片手だけ袖を通さずに服の中に入れておき、服の胸の部分に穴を開けて(メイクをした)手を出す、もしくは腕にはめて動かせるエイリアンを作って顔を出させます。
袖を通さなかったほうはハリボテを作って入れておき腕の厚みを演出し、手の部分は手袋でごまかします。

お化け役のメイクの仕方・変装の仕方



幽霊 タイプ
上下に白い衣装(※ワンピースでもOK)を着て、顔・首・腕・手・足など肌が露出している部分を白色に塗ります。
さらに、目の周りを黒くして不気味さを出します。
(動きは両手を前に上げて入場者につかみかかるように突き出し、)ゆっくりと歩きながら「ああぁぁ…」とうめき声を上げます。
参考になる映画のキャラクターは『リング』の「貞子」、『呪怨』の「佐伯伽椰子」・「佐伯俊雄」。


ゾンビ タイプ
(上下にボロボロの汚れた衣装を着て、)顔・首・腕・手・足など肌が露出している部分を白色に塗ります。
さらに、血のりを服に付けます(※白色の服ほど血のりがはっきり見えます)。
動きは両手を前に上げて入場者につかみかかるように突き出し、ゆっくりと歩きながら「おおぉぉ…」とうめき声を上げます。

怪物 タイプ
(上下にボロボロの汚れた衣装を着て、)武器を持ちます(※武器は怪我をしないものにしてください)。
顔は怖そうなマスクを付けます。
動きは武器を振り上げ、「うおぉっ!!」と叫んで入場者を威嚇します。

※どのタイプのお化け役も驚かす時は入場者に触れないでください。
※お化けの格好に「妖怪」という方法もあります。

テーマの設定


お化け屋敷のテーマ(世界観・舞台)を決めます。
屋敷の雰囲気、お化け役や仕掛け、広告をテーマに合わせて作るようにしましょう。

  • 学校(※すでに使われなくなった学校をイメージ)
  • 村(※何かが原因で人がいなくなった村をイメージ)
  • お墓・お寺・神社(※なにかを供養しているイメージ)

舞台を学校にして「新聞部や写真部の教室に怪奇現象が起こる」というテーマにしておけば、コースを製作するときに雰囲気を作りやすくなります。
用意できる材料(※特にコースの壁やお化け役の衣装)に合わせてテーマ設定をするのがコツです。

屋敷の入り口にテーマに合わせた文面を張り紙にしておくといいでしょう。
例: (※黒い紙に白い字で)「教室の中では絶対に(※ここは紙がやぶれていて読めない)しないでください」

注意としては、社会問題になっているので「(生徒が)自殺した」というような不謹慎な設定はやめておきましょう。

また、屋敷のストーリーに合わせた不審者情報や行方不明者情報などの張り紙で怖がらせるのもいいでしょう。
いずれも人間的ではない情報や狂気的な情報を盛り込みます。
注意としては、実際に起こっている事件と勘違いさせないよう貼る場所や文言には気を付けましょう。
例: 「【行方不明】○月13日金曜日頃に、白いシャツに赤いスカートをはいて頭が無い人形を持った女の子が行方不明になりました。こころあたりがある方はご連絡ください。TEL: xxxx-xxx-xxxx」


実際のお化け屋敷とは?


実際に生徒によって作られたお化け屋敷内を撮影した動画です。

プロが作った開催中のお化け屋敷に行ってみるのもいいですね。

PR動画を作ろう!



お化け屋敷の開催をみんなに知らせるために作る宣伝用の動画です。
作り方のコツは、コース上に登場するテーマ(ストーリー)や仕掛けをPR動画に盛り込むことです。
例えば、PR動画にたくさんの人の手が壁から飛び出してきているシーンを入れます。
そしてコース上につかみかかってくる手を印刷した紙を貼っておきます。
動画の内容とコースをシンクロさせることにより怖さが倍増します。
特に「暗闇の中で、うしろから首周りに手を掛けられるシーン」を入れると効果的です。
また、動画の時間的には1分~2分程度に収まるようにしましょう。
時間の長い動画は途中で飽きるので、短めにまとめましょう。

以下のリンク先の記事は動画を作るときの参考になる記事です。

人体の演出
  • 毛: ウィッグ
  • 血: 食紅
  • 骨: 骨付きフライドチキン
  • 目玉: 寒天
  • 脳みそ: 白子

容器に「ビーカー」「フラスコ」「試験管」など理科室に置いてある入れ物を使うと人体実験風に、「蓋付きの瓶」など保存時の入れ物を使うと悪趣味風にできます。
演出が過剰すぎると見た人が体調不良を起こすので、特に子供や女性の入場者には見せないようにしてください。

注意点


火は使わない
お化け屋敷を作るときには燃えやすい物を多く使うので、火は使わないようにしましょう。
また、(夏場の高温時や湿度が高い日に)熱を持つものを密閉した場合や他の物と接触・近接している場合の加熱、電気器具を長時間使用した場合にも注意が必要です。

属性別に問題が起こりそうなものは以下です。
  • 火: 燃え移る
  • 水: 入場者の衣類が汚れたり、床が濡れて滑る
  • 木・草: 先端が刺さる、 葉で切れる、 当日までに枯れる、 生臭いニオイがする
  • 土: 床が汚れる

物はしっかりと固定させる
驚かしたときに驚きのあまり入場者がのけぞって周囲の物とぶつかる恐れがあるので、不安定な物はしっかりと固定しておきましょう。
また、割れ物は落して壊れる可能性があり、先のとがった物は刺さると危ないので使わないようにしましょう。

驚かせる向きを計算する
入場者をしつこく驚かせ続けると、前に進んでもらえず屋敷から脱出するまでに時間がかかります。
お化け役は入場者が出口の方向へ向かうよう驚かせる向きを事前に計算しておきましょう。
また、前からではなく横から入場者を驚かせたり狭い場所では、コースを作っている台や窓ガラス・壁の出っ張り部分にぶつかり怪我をする恐れがあります。
特に床との段差があるところは、つまづいて転ぶ恐れがあるので注意が必要です。
危険だと感じる場所では驚かさないようにして、スペースに余裕があるところで驚かせるようにするといいでしょう。
最近ではスマートフォンを持っている人が多いので、落としたり転倒した拍子に破損しないよう注意を呼び掛けてください。

警告しておく
体や精神面の弱い人は怖さのあまり具合が悪くなる恐れがあるので、注意するためにも入り口に注意書きを掲示しておきましょう。
例: 「以下の方は屋敷内へのご入場をお断りしています。
心臓に持病がある方、発作性の持病がある方、怖いのが苦手な方、重い怪我人、妊婦、○歳以下のお子さん、重症化するウイルス感染者」
ちなみに、入り口で注意しておくことで心理的に怖がらせることにもつながります。
その他、禁止行為は以下です。
  • 屋敷内でのイタズラ
  • スタッフへの嫌がらせ
  • コース上で遅延・居座り・逆行
  • コース内の撮影・録音
  • 過度の再入場
  • 未入場者へのネタばらし

怖さもほどほどにする
入場者の叫び声で周囲に迷惑がかかることのないよう節度のある怖さを演出してください。
特に女子や子供はキャーキャー叫ぶので、事前に周囲や先生にお化け屋敷で大きな声が出る可能性があることを知らせておいてください。
ちなみに、「不意をついて驚かす」のを控えめにすると、大きな声は減ると思います。
また、持病がなくても怖さのあまりパニックを起こす恐れがあるので、特に子供や女子は気をつけてください。
血や傷メイクなどグロテスクな演出に気を付けましょう。

熱中症対策をする
暑い時期や湿度が高い時期にお化け屋敷をすると、部屋を閉め切っているので大変暑くなります。
屋敷内の狭い空間で隠れる「仕掛け役」や「お化け役」には負担がかかります。
水筒を用意してこまめに水分(塩分も)補給、涼感グッズを使用、休憩時間を用意しておきましょう。

暑い時期を考慮した変装にする
暑い時期に怖い変装をするときは、頭全体からかぶるマスク、全身に着る衣装、メイクなどは気をつけましょう。
頭や体を覆う変装は体温が上がります。また、メイクは汗で落ちます。
時期に応じた変装を考えるといいでしょう。


パッチテストをする
お化け役の人はメイクやマスクをかぶる前に、かぶれなどのアレルギー反応が出ないかテストしておきましょう。
体質によって何かを肌に付けたときに、アレルギーを起こすことがあります。
事前に、一般的な方法で確認しておきましょう。

ヤンチャな男子には警戒
ヤンチャな男子(グループ)は、強がったりイタズラで仕掛けを壊す恐れがあります。
ヤンチャそうだからといって入場を断ることはできないので、入場後は中の様子に注意を払っておきましょう。
また、お化け役に対して嫌がらせを行う可能性があるので対処法を考えておくといいでしょう。

不適切な内容
怖さを重視しすぎた内容に注意・批判される恐れがあります。
怖さを作り出すのには異常な物や設定を盛り込むので、やりすぎると道徳的・社会的におかしな表現になる場合があります。
グロテスクさの加減や特定の場所・物・人物などに負のイメージを与える際には注意しましょう。

屋敷が完成したらチェック


よしっ、これで完成!というところまできても、まだ気を抜いてはいけないです。
最後の仕上げにテストをすることで、お化け屋敷がより完成度の高いものになります。

まず、屋敷の製作に関わっていない人(女子)を呼び、その人の後ろをスタッフは「黙って」ついていきながら屋敷内を試してもらいます。
どういうところでどういう反応をして何がいけないのか、入念に反応をチェックします。
製作に関わっている人が気づかないような仕掛け上の問題に気づけるかもしれません。
もし問題点があれば、オープンするまでに改善することで最恐なお化け屋敷を披露することができます。
ちなみに、試してもらった女子の感想を宣伝文句に使うことができます(例: 「2年・女子 マジ怖かった!」「3年・Sさん あの仕掛けはスゴイ!でも言えない!」)。
さらに、運営中にも問題点を洗い出し、調整しながら怖さを増やします。

屋敷
  • 脱出するまでの時間をストップウォッチで計測し、入場者の入場調整や待ち時間の計算に役立てる

仕掛け
  • 思い通りの動きをするか?


  • 案内役が入場者に対して行う案内は適切か?
  • 仕掛け役やお化け役が隠れるのに負担が掛かりすぎていないか?
  • 仕掛け役やお化け役の隠れている姿が入場者からバレていないか?
  • 驚かした時に危険性を感じないか?
  • 入場者が迷いすぎる場所がないか?
  • BGM・効果音は正しく聞こえるか?

あとがき


昔、学生だった頃に、文化祭でお化け屋敷を体験しました。
静まり返った薄暗い教室の中を恐る恐る道なりに進んでいき、出口の明かりが見えるまでこれといった仕掛けはありませんでしたが(笑)、雰囲気は十分味わえました。
いま振り返れば、テーマパークにあるような「ホンモノ」のお化け屋敷に比べると質は低かったですが、ドキドキワクワクした思い出はいつまで経っても鮮明に残っています。

学生さんは、テーマパークにあるホンモノのお化け屋敷に引けを取らないぐらいの物を作るガッツがあるんじゃないかと思います。
驚かす側も驚かされる側も、何年何十年後も思い出に残っているようなお化け屋敷体験をエンジョイしてもらいたいです。

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