ストーリー制作にも活かせる主人公の作り方

主人公の人間性はもとよりストーリーを考えるときに役に立つ設定を紹介します。

人間性



真面目
常に常識的な発言・行動をとる(※ただし常識というのはストーリーに登場する環境設定に依存する。主人公が存在する世界や居住区において何が常識で、何が一般的かは周囲の価値観に左右される)。
時にはギャップとして、冗談やとぼけた行動をして周囲(読者)を驚かせる(なごませる・笑わせる)。
  • やさしさ(人を助ける・自己犠牲)
  • 正義感(勧善懲悪)

真面目がゆえに堅苦しい考え方や行動から周囲に心配・迷惑を掛けてしまう。

知的
状況や状態を分析、解決、先読み、罠を仕掛けたりする。
  • 分析(物事について考える・説明する)
  • 解決(思考力によって問題解決)
  • 先読み(先の事まで計算する)
  • 罠(誰も気付かないような仕掛けを施してあとで利する)

「謎解き」的な展開にできます。
最初に、誰か(主人公もしくは周囲のキャラ)に謎に気づかせます。
次に、その謎の意味を探り始めることで、読者も謎めいた展開から謎の理由を知りたくなります。
最後に謎を解くことで、納得感から面白みが生まれます。

天然
緊張感がなくマイペース。
時にはギャップとして、真剣さや知的な発言・行動をとって周囲(読者)を驚かす(が、結果的には元の天然な展開でストーリーにオチがつく)(※以降の項目も同様)。
  • 呑気(周囲の真剣さや緊張感をよそに平常の会話・行動をする)

ちなみに、「緊張と緩和」によるコメディ展開にできます。
周囲の人物が緊張しているのをよそに、緊張感がないことでツッコミを入れられる展開にできます(※周囲のキャラクターがツッコミを入れないことで、代わりに読者が心理的にツッコミを入れます)。
また、緊張感のある展開(山場)までに冷静な展開にすることで、その後波乱な状況になってからの緊張感を持たせギャップを作り出すことで盛り上がりを作り出せます。
つまり、ストーリーが本格化するまでに緊張感を高めた状態になっているとギャップが生まれず盛り上がりにくいので、日常的な人間性を「天然」にすることでストーリーの序盤は「平常心」、ストーリーの中盤以降は「激情」というふうに振り幅を持たせられます。

ドジ
何かがうまくいかないことによりトラブルが発生する。
  • 失敗(うまくいかず悪いことが起こる)
  • 早とちり(先走った勝手な思い込みにより悪いことが起こる)
  • 勘違い(意味の取り違えにより悪いことが起こる)

一時的な面白さを作り出すか、ストーリーの一連に関わる問題の発生につなげる。
ストーリーの一連に関わらせるのなら、起承転結をつけ、「転」で良い展開を起こし「結」で悪い展開を起こしてオチを付ける。
コメディ系作品の主人公で使われる設定であることが多い。

馬鹿
故意におかしな発言・行動をとる。
  • 問題発言・行動(自損的・利己的・皮肉的・加害的な発言・行動を起こす)
  • スケベ(性的な発言・行動を起こす)

ギャグ系作品の主人公で使われる設定であることが多い。

ダーク
悪い印象の発言・行動をとる。
  • 利己的(他人が損・自分は得)
  • 私欲(金・性・地位・名誉などを欲する)

完全に悪であれば敵側になってしまうので、結果的には自分勝手だけど善行になっているようにする。


資産


貧乏
平家(1階のみ)や連棟(隣家と結合)の家に住む。
もしくはアパート。
貧乏で落ちぶれていても元気さはゆるぎないコメディ作品やギャグ作品向け。もしくはリアリティな青年作品向け。

中流
一般的な作品では一戸建てに住む。
もしくはマンション。

金持ち
大邸宅に住む。
(王族や上流階級の血統主義的な作品や親子不和作品向け。)
※読者視点では憧れるような身分でも「金持ちもつらいよね」という悲哀がこめられている。

能力


普通
普通の人間。

天才
頭が賢い人間。
謎解き系の作品に多い。
例: デスノート、ライアーゲーム

普通+特殊能力
普通の人間が何かしらの力を持っていて・手に入れて超人(外見は人間で特殊能力を持つ)もしくは異形のキャラクター(外見が特殊)になれる。
敵と戦う系の作品に多い。
例: 悪魔くん、デビルマン、サイコメトラーEIJI

普通×異色
一方が普通の人間で、もう一方が変わっている。
普通のほうが異色に振り回されるコメディ作品に多い。
例: うまるちゃん、ストップ!! ひばりくん!

普通×特殊
一方が普通の人間で、もう一方が超人もしくは異形のキャラクター。
普通のほうが特殊のほうに助けられるコメディ作品に多い。
例: ドラえもん、オバケのQ太郎、ド根性ガエル、侵略!イカ娘

男女


ハーレム
男子が一人に対して女子の複数人に囲まれている。
男子向け(ラブ)コメディ作品に多い。
例: ラブひな、ああっ女神さまっ

逆ハーレム
女子が一人に対して男子の複数人に囲まれている。
女子向け(ラブ)コメディ作品に多い。
例: 花ざかりの君たちへ、花より男子

能力の発揮の仕方


脱具
例: 地獄先生ぬ~べ~
脱(片手の手袋を外すと鬼の手が現れて、体に封印されている特殊な能力を発揮)
パワーアップシーン(起承転結の転、敵を倒すなど)に使っている。
※水戸黄門の印籠的な、敵を倒すための逆転ツール。

脱衣
例: 北斗の拳
脱(上着がやぶけると、本領発揮)
パワーアップシーン(起承転結の転、敵を倒す)に使っている。
※ビジュアル的にメリハリを利かせるためファッションに工夫。

脱具+別ファッション
例: 三つ目がとおる
脱(ひたいの絆創膏が取れると、第三の目が現れて特殊な能力を発揮)、ファッションの変化(上着をマントのように羽織る)、人間性の変化(悪になる)
本領発揮シーン(起承転結の転、敵を倒すなど)に使っている。
※外見を変化させるだけでなく人間性まで変貌させる(二面性を持たせる)。

別ファッションに変身
例: セーラームーン、聖闘士星矢、パーマン
コスチュームが変化(ファッションが変化し、能力が格段に上がる)
パワーアップシーン(起承転結の転、敵を倒すなど)に使っている。
※平凡な人間がコスチュームが変化することで超人化する、子供が好きな展開。

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部分変化
例: ダイの大冒険
体の変化(怒りによって額に紋章が現れて、能力が格段に上がる)、人間性の変化(最初は強気になる※のちに正常状態)
パワーアップシーン(最初は起承転結の転※のちに通常利用、敵を倒す)に使っている。
※上記『三つ目がとおる』の絆創膏に似た設定で、変化後は攻撃的な人間性。

部分異形に変身
例: ドラゴンボール(※最初からの演出ではない)、うしおととら
体の変化(怒りによって特殊な状態に目覚めると、髪型、髪色、目つきなどが変化し能力が格段に上がる)、人間性の変化(最初は強気になる※のちに正常状態)
パワーアップシーン(最初は起承転結の転※のちに通常利用、敵を倒す)に使っている。
※体のパーツが変化するが、完全異形態にはならない。

全身異形に変身
例: デビルマン、妖怪人間ベム
体の変化(容姿が変化し能力が格段に上がる)
パワーアップシーン(起承転結の転、敵を倒すなど)に使っている。
※体が完全に異形態になる(ダークサイド落ち)。

二人三脚
例: シャーマンキング、ソウルイーター
組み(個人に合わせた別のキャラクターと常にセットになっている)
※別のキャラクターとキャラと会話できる。

異形を召還
例: ジョジョの奇妙な冒険、遊戯王
召還(個人に合わせた別のキャラクターが召還される)
※別のキャラクターとキャラとは会話できない。

異形に搭乗
例: エヴァンゲリオン
乗員(個人に合わせた別のキャラクターに乗り込む)。
※別のキャラクターとキャラとは会話できない。

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