眠りについた時に夢を見る理由

人はなぜ夢を見るのか?
個人的に分析して断定調で書いてみました。

眠りの第0階層


「意識的な思考(言語思考)」と「無意識的な思考(感覚思考)」と「肉体的な機能(五感や行動機能)」のスイッチが入っている状態。
要するに、起きている(覚醒している)状態です。

「意識的な思考(言語思考)」とは、頭の中で言語を思い浮かべながら物事を考えることです。
複雑なことを考えるのに適していますが、瞬間的にはできません。
また、意識集中することにより、考えていることを客観的かつ価値観に照らし合わせて考えることができます。
つまり、考えていることを考えることにより理性的で状況に合わせた行動ができます。

「無意識的な思考(感覚思考)」とは、頭の中で言葉を思い浮かべずに考えることです。
「肉体的な機能」を動かすことを得意としていますが、言葉を思い浮かべないので記憶に残りにくいです。
ちなみに、複雑なことでも意識して日々繰り返すことによって無意識下でも行動が取れるようになれます。
つまり、何も考えなくても感覚的な行動(癖)を起こすことができます。

基本的に人の思考は、五感から得られた情報をこの「無意識思考」が最初に捉えて、次に「意識思考」に受け渡す流れを取ります。
サブリミナル効果の仕組みがこれで説明が付きます。
サブリミナル映像のような一瞬だけ見える映像は、「無意識的な思考」が捉えることができますが、言葉として受け取れないので意味を解釈しづらく、違和感を感じるだけになります。
その違和感を「意識的な思考」で考えることになるので、「いま、何か映っていたような?」といったことになります。

「肉体的な機能(五感や行動機能)」とは体の機能を使うことです。
「五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)」は受動的、「行動機能」は意識的か反射的に体を動かすときに使ます。

この「第0階層」と次の「第1階層」の間の状態のときに、「金縛り」に遭います。
眠りに付いた時に、「肉体的な機能」のスイッチがオフになっているけど、「思考」のスイッチがオンの状態になることで、体を動かしたいけど動かせない状態になります。

眠りの第1階層


人は眠りにつくと、「思考」と「肉体機能」のスイッチが徐々にオフになります。
このスイッチが中途半端に入った状態のときに夢を見ます。
一般的には、浅い眠り(レム睡眠)時に夢を見ると言われています。

人が寝ている状態では「肉体の機能」はほとんどスイッチがオフになっていますが、「思考」のスイッチが薄っすらとオンになっています。
この状態のときに「視覚」から得た過去に見た映像を組み合わせて再生し始めることで夢(映像)を見ます。

ただし起きているときのように「意識的な思考(言語思考)」を強く働かせることができないため、夢の状況に合わせて理性的な行動を取ることがまったくできず思考が暴走した状態にあります。
その思考が暴走した状態で映像を見るわけなので、状況に合わせて瞬間的に考えたことがすぐに映像として組み合わされて再生されるため、夢の中での映像や行動はほとんどコントロールできません。

この「意識的な思考」がどの程度の強さかで働いていたかで、目覚めた時にどんな夢を見ていたか覚えている度合いが違います。

人は過去に見た映像を頭の中に溜め込みます。
例えば、果物の「リンゴ」を思い浮かべてください。
目の前にうっすらと形状を思い浮かべるとができると思います。
ただし起きているときには過去に見たリンゴの映像を完全に再生することはできません。
もし過去に見た映像を完全に思い出せたらどうなるでしょうか?
もし走っているときに別の映像を思い出して映像が切り替わったとしたら?非常に危険なことになります。起きているときには完璧な映像を思い出せないような仕組みになっています。
それが夢の中では映像を再生することができます。
人は過去に体験した記憶をその後に役立てるためにすべての映像を脳内に保存します。
保存はしますが、印象のない映像はなんとなく思い起こせなくなります。ただし思い起こせないのであって保存はされています。
この映像を寝ているときに、思考が暴走した状態であれこれ勝手に編集・再生してしまうのが夢なのです。

この夢に影響を与える要素は二つあります。
「肉体の状態」と「覚醒時に気にしていること」の二つです。
一つ目は、寝ているときに「肉体の状態」が思考に影響を与え、夢の中で意識し、映像として再生されます。
例えば、トイレに行きたい、ひどく疲れているなどのように肉体がストレス状態にあると、脳がストレスを感じ取り、それが夢へと影響します。

二つ目は「起きているとき(覚醒時)に気にしていること」
起きているときに何かを気にしていたりすると、ストレスを抱えることになります。
起きているときには理性的に物事を判断することができるのでストレスを緩和しようと、考えるのをやめることができます。
それが眠りに入った時には「思考」が暴走した状態にあるので、勝手に映像を作り出し再生を始めます。

いくつか興味深い話があります。
殺人犯が殺した相手が夢の中に出てくる、という話をしていることがあります。
また、枕の下に好きな人の写真を置いて寝ると、夢の中に出てくるという「おまじない」があります。
このように、起きているときに特定の事を気にしていると夢へと影響を与えるわけです。
特に普段からストレスを抱えていることほど影響力が強いです。

人が酔っ払っている時はこの「第1階層」と似た状態になります。
酔いの深さによって各機能の不安定さが違います。
違う点は「肉体機能」のスイッチは入っていて、同じ点は「思考」が暴走した状態にあります。
物事を考えようとしても「意識的な思考」が不安定になり意識を集中できないので、理性的で状況に合わせた行動ができません。
ただし「肉体の機能」のスイッチが入っていて行動ができるので、酔っ払ってても知らない間に家に帰っていたなんてことがあります。
先ほど「『意識的な思考』がどの程度の強さかで働いていたかで、目覚めた時にどんな夢を見ていたのか覚えている度合いが違う」と書きましたが、酔っ払っている時も同じです。
酔いが浅く「意識的な思考」がしっかりしているとなんとなく記憶が残ります。
一方、酔いが深く「意識的な思考」がしっかりしていないと、記憶がまったく残りません。

寝ている時は過去に見た映像を勝手に再生しますが、酔っ払っている時は現実世界で勝手に行動するので、「起きているときに気にしていること」があればとんでもない行動を取るので深酔いだけは禁物です。
普段から抑圧的な思いをしている人は開放的になり、怒りっぽいけど意識して我慢している人は解放されて暴力的になります。
気付いたら警察署に、なんて事も起こるわけです。

眠りの第2階層


こんな気持良い体験をしたことがないでしょうか?
朝、目が覚めると「ふわ~、よく寝た!」って思う事が。
これは寝ている時にもわずかに「思考」のスイッチが入っているので、「時間の流れ」を感じ取っている事で起きます。
寝ているときにずっとスイッチが働いているのではなく、一時的に働いています。
この「第2階層」や次の「第3階層」を一般的には、深い眠り(ノンレム睡眠)と言われています。

眠りの第3階層


こんなビックリする体験をしたことがないでしょうか?
朝、目が覚めると「ええっ!?もう朝っ!!」って思う事が。
これは寝ている時に、完全に「思考」のスイッチがオフになるので、「時間の流れ」を感じ取れていない事で起きます。

ちょっと疲れていて仮眠しようとします。
少しだけのつもりがうっかり寝入ってしまって気付いたらとんでもないほど時間が過ぎていて驚くなんてことがあります。
本来人は寝ている間に浅い眠りと深い眠りが周期的に繰り返し、定期的に「思考」のスイッチが入るので、寝ていても「思考」が働き出したときから時間を感じ取ります。
ただしひどく疲れていると、「思考」のスイッチの入れ替わりが極端なので、寝たらスイッチが完全に切れ、スイッチが急に入って起きるので、時間の感覚を思い出せないので驚く、というわけです。

ちなみに、この「第3階層」と同じ状態になるのが病院の手術で受ける「全身麻酔」です。
麻酔が効いてから切れるまで思考がオフになるので、長時間にわたって手術を受けていたとしても本人は一瞬で終わったように感じます。
一方、事故による手術の場合は肉体がひどいダメージを受けているので、すぐに目を覚ます事がないので「長期にわたって夢を見る」こともあるでしょう。
ここで「三途の川」や「人」の映像が脳内で再生されて、目を覚ましたときにスピリチュアル的なことを言い出す人がいるのでしょう。

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