バラエティ番組収録中の事故が続発する原因

バラエティ番組の収録中に、お笑いタレントが怪我をする事故が相次いでいる。
「だぜぇ~」のフレーズで一躍人気になったお笑いタレントのスギちゃんが、胸椎破裂骨折で全治3ヵ月の重傷事故にあった。
テレビ朝日「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」の収録中、高飛込み台からプールへ飛び降りた際に起こった。

つい先日も、フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」の収録中に、お笑いコンビずんのやすさんが腰椎骨折の事故にあっている。
危険が伴う企画は「見た目」で分かりやすく年齢問わず面白さが与えるが、しかし無謀ともいえる企画による事故が多すぎる。
ここまで事故が続発すると番組制作スタッフによる安全管理がしっかりと行われていたのか疑問を持たざるを得ない。
お笑いタレントも過度なリアクションに走らないようにするべきだろう。
1993年、ウッチャンナンチャンの番組「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」の収録で、高所から落ちた歌手が死亡した。
安全綱(ワイヤー)を付けていれば助かった可能性はあったが、危険性が高いほど視聴者にドキドキ感を与えられることから安全を軽視したのではないだろうか。
バラエティ番組が重大事故につながるような企画をする必要性があるのか疑問に思うが、それで視聴率がとれているのも事実だ。

危険な企画は今に始まったことではなく、昔から行われている。
80年代は、たけし軍団がその先陣を切っており、なんでもありな企画をこなす彼らの姿は視聴者を虜にした。
ある意味、体を張る芸風を得意とするお笑いタレント集団だったのだろう。

しかし、90年代初頭に起こったバブル経済崩壊後は社会の気分に平行するかのように危険な企画は鳴りを潜め、スタジオでトークをするかネタ番組でネタを披露するスタイルに切り替わった
この頃からか体を張る芸風に慣れていないタレントを起用し、トークがダメでもリアクションで笑いをとらせようとする企画を番組制作側が行うようになった。
だが慣れない仕事は非常に危険だ。
そのことはお笑いタレントでもない歌手が体を張り、事故に至った経緯が物語っている。
番組制作者はタレントが張り切り過ぎないように、また、事故を未然に防ぐよう安全対策を徹底してもらいたい。
タレント自信も何とか番組に爪あとを残そうと、己の力量以上のリアクションに走らないようにしたほうがいい。

近年、どのバラエティ番組を見ても、お笑いタレントのトーク力が落ちている感は否定できない。
お昼の長寿バラエティ番組「笑っていいとも!」の視聴率が、後発の裏番組「ヒルナンデス!」に抜かれいる。
現在のいいともレギュラー陣にはゴールデンタイムで観客を入れたトーク番組をしている者は一人もおらず、トーク力不足が露呈した形となっている。
同番組の過去にはダウンダウンや明石家さんまをレギュラーとしていたが、近年は見た目や声質などの「個性」に際立ったタレントを起用する傾向にある。
個性は観客・視聴者を惹きつける重要な要素になるため、個性が強いほど人気が出るが、だからといってトークの質が人気に比例しているわけではない。
各芸能事務所は質のあるトーク力を鍛えるよう、人材育成に力を注いではどうか。
キャラクター性も重要だが、安易に個性を売りにして人気が出るとタレントが慢心してしまいトーク力に磨きがかからない。
このままでは個性ありきのお笑いタレントがテレビを占拠し、トーク力不足を補うために番組側から無謀な企画にチャレンジさせられ、また死亡事故が起きるとも限らない。
番組制作者は安全管理を徹底するとともに、お笑いタレントはトークで視聴率を取れるダウンタウンや明石家さんまの後継者になれるよう努力することが必要だ。

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