お笑い芸人がバラエティ番組で使う技術

お笑い芸人さんがバラエティ番組で使っている技があります。
ということで、「絡み」に必要なまとめ。

問い掛け系


共演者に対して言葉を投げ掛け、返事やボケを引き出します。
面白い事が思い付く人や天然な人は面白い返事が返って来ます。
逆に、アドリブに弱い人やマジメな人の場合は、イマイチな返事しか返って来ません。
投げ掛ける言葉によっては共演者をスベらせてしまうことがあります。
良い方法としては、共演者の中から返事やボケがうまいと思う人を事前に見つけておくといいでしょう。

質問・疑問
共演者に対して質問・疑問を投げかけます。
例: 「お仕事順調なの?」

自問
周囲への質問を自らにも投げ掛けます。
例: 「俺の場合も聞く?」

ボケさせるためのフリ
共演者にお決まりのギャグやネタがある場合、それを引き出すためのフリを入れます。
事前に共演者に対してお決まりを持っているのか聞いておきましょう。他にも、トーク中にギャグやネタをしたのを覚えておいて、あとでフリを入れましょう。
例: (※共演者の持ちギャグが「残酷だわ~」だった場合)
「落とし穴に落とされてどういう気分?」『残酷だわ~』

のれるムチャブリ
共演者に対してのれるムチャなフリを入れます。
共演者はムチャブリに対して「のりツッコミ」で返します。
例: 「ですよね、アントニオ猪木さん?」『しゃ~、この野郎。って誰がアントニオ猪木やっ!!』

のれないムチャブリ
共演者に対してのれないムチャなフリを入れます。
共演者はムチャブリに対して戸惑い、それがボケになります。もしうまく返せないのなら「ツッコミ」を入れます。
例: 「ですよね、ブラッド・ピットさん?」『えっ!?…おっ?…って、できないわっ!!』

落とし入れ
共演者が悪いことを言わざる・せざるを得ない質問をします。
例: (※コンビで活動しているよりピンでの活動が多い芸人に対して)
「コンビを解散してピンで活動したいって思っているんじゃないの?」『う~ん、……はい』

流れの落とし入れ
共演者一人ずつに対して質問を行い、座り位置の関係から最後の回答者となる人を無視して次の話へ進行しようとします。
無視された最後の回答者は「おおいっ!」とツッコミを入れてきます。もしうまく返せないのなら「○○さんも何か言いたそうですけど」と質問します。
例: 「Aさんはどうですか?」A『XXXX』「Bさんは?」B『XXXX』「さっ、続いては…」C『おおいっ!!』

※「問い掛け系」は、問い掛ける相手のトーク(アドリブ)の力量に左右されるので、下手にフリを入れるとスベらせる恐れがあります。
もしやるのであれば、相手がうまく返せないことを前提に、「返せない = ボケ」とし、そこにツッコミを入れられるようにしておきましょう。

語り系


自分の思ったことや以前にあった出来事を話します。
もしアドリブが苦手だと思うのなら、話をする(感想を言う)機会がある前に、頭の中で話をまとめておくといいでしょう(※手帳にメモしておくなども)。
企画を行っている最中や普段からツッコミどころを探しておいて、話をする機会に感情やツッコミを入れるのがコツです。

感想を語る
何かに対して感想を言います。

持論を語る
自分か誰かの考え方に基づいた話をします。
共演者を納得させれば感心が得られ、納得が得られなければブーイングを受けます(※結果的にボケになります)。
例: 「女ってのは本当はスゲ~甘えたいと思っているんだけど、それを態度に出さないんだよ」

エピソードを話す
面白いエピソードを話します。
例: 「そこでさ、ゴリラの檻(おり)の外にゴリラみたいな顔をした飼育員が出てきたんよ。ちょっとしたパニックよ(笑)」


エピソードをかぶせる
共演者が話をした後に似た話をします。
※先輩の話の後にかぶせてはいけません。先輩が笑いを取っているのにも関わらず、そこにかぶせて自分の笑いで終えると横取りしたみたいで感じになり印象が悪いです。
例: (※ゴリラの話をした人の後に)
「俺なんかさ、ゴリラ似の人に『動物園ってどこですか?』って聞かれてさ、笑いをこらえるの必死だったわっ(笑)」

リピート
誰かの話や行動を後でもう一度やります。
盛り上がった展開を再度投げかけて盛り上げます
例: (※子供が母親を悲しげな表情で見ているシーンを含んだVTRを見たあと)
「あの子供が母親を悲し気な表情で見ているシーン、ぐっと来たわ」

身内イジリ
家族(嫁・親・兄弟)の面白エピソードを語ります。
例: 「キレた母親が包丁を投げようとするから、『それ投げるならフライパンにせいっ』って父親が」

※「語り系」は、過去に起こった出来事や思いついたことを話す場合と、その場にいる状況(現場)で起こっていることを話す場合があります。
前者は、前もって時間をかけて話をまとめ上げることができます。一方、後者はイベント参加中などにその場で起こった直近の出来事を語る必要があります。
後者は時間も無いのでうまくまとめ上げるのが難しいので、面白い出来事に便乗する形で笑いを誘うのが無難です。

返し系


おかしな事(人・状態・状況・発言・動作)に対して何かしらの反応をします。
おかしな人などがいない状況だと面白さが出しずらいですが、「返し系」はスベることがないので非常に使いやすいです。

ツッコミ
誰かのボケに指摘・否定・訂正・驚くなどする。
例: (※指摘)「そっちのゴリラかよっ!!」
(※否定)「ゴリラじゃね~よ!!」
(※訂正)「違うわ!!そこはゴリラだろっ!!」
(※驚く)「マジでゴリラかよっ!!」

最強のコミュニケーション ツッコミ術(祥伝社新書)
村瀬 健
祥伝社
売り上げランキング: 25,489

例えツッコミ
何かに例えてツッコミを入れます。
例: (※髪の薄い共演者に対して)
「お前はザビエルの生まれ変わりか!!」

天丼ツッコミ
大ウケした話を時間が経ってからツッコミとして使います。
例: 「カフェイン入りすぎていて目がギンギンになって眠れなかったわ」
(※数分経過後)「女の子がたくさんいるわけ」『その時も目がギンギンになってたんでしょ?(笑)』

ブラックユーモアツッコミ
失敗やボケた人に対して悪い意味のツッコミを入れます。
例: (※誰かのくだらないボケの後に)
「お前はスズメバチの巣を素手でとってこいっ!!」

ズッコケ
共演者がオチのない話をしたり、次のやるべき行動をしなかったりしたときにズッコケます。
前方にコケかけたような動作や、片足だけひざかっくんをされたような動作でズッコケをします。
例: (※誰かのオチのないボケの後に)
「おっとっとっと(オチないんかいっ!!)」

集団ツッコミ
失敗やボケた人に対して共演者複数で同時にツッコミを入れます。
例: (※メインの人が共演者全員に対して問題発言をしたら)全員で「おおいっ!!」
(※メインの人が初歩的な失敗をしたら)全員でずっこける

※「返し系」は、言葉、動き、表情のいづれか、もしくはすべてを使います。
言葉では何かに例えられる「例え上手」ほど笑いが大きくなります。

面白系


面白さを作り出します。
スベる可能性があるため、とっさに思いついた事でも瞬時にウケるかスベるか判断してから行いましょう。
もし面白さを作り出す自信がないと思う人は、スベったこと自体をボケにして、ツッコミを入れられるようにしておきましょう。

ボケ
面白い発言・行動・表情などをします。
例: 「ようこそ。ミスターゴリラ顔」

かぶせる
共演者のボケの後に続けて(似た)ボケをする。
例: (※誰かが共演者に対して「ようこそ。ミスターゴリラ顔」と言った後に)
「ミスターゴリラ顔。むきたてのバナナをご用意しております」

ギャグ
お決まりのボケをやります。
例: ゴーリーラー、ゴーリーラー、たっぷりゴーリーラー

ネタ
持ちネタをやります。
自分から振るか、事前に司会者と申しわせて振ってもらいます。
※1分以内の短めのネタをします。
例: 「じゃあ、ネタやらせてもらっていいですか?」

自虐
自分(たち)に対して悪いことを言います。
例: 「俺のオヤジの頭、ズルムケすぎるわっ!!(笑)俺の将来、ザビエル二世やっ!!(笑)」

細部イジリ
共演者に対して細かいところをイジります。
例: 「今日も○○さんのピンクのシャツが際立っておりますが」

毒舌
共演者に対して悪いことを言います。
例: 「お前の頭、ズルムケすぎるわっ!!(笑)ザビエル二世やっ!!(笑)」

落とし入れエピソード
共演者の悪いエピソードを話します。
※内容によっては本気で怒られるので注意が必要です。
例: 「お前、何日か前に彼女とは違う女と歩いてただろ」

耳打ちフェイク
共演者から人前では言いにくい話を耳打ちで聞いておき、すぐに内容を暴露します。
※内容によっては本気で怒られるので注意が必要です。
例: 「月収いくら?耳打ちでいいから教えて。」(※他の人に聞こえないよう耳元で言ってもらいます。
そして、聞いた後にすぐに他の人に聞こえる声の大きさで言います。)「50万円か…」

ずらし
話の本筋とは違うところに興味を持ちます。
イジッてもらいたいところ以外に興味を持ちます。
例: (※おかしな髪型をした人が登場して)「その服装 派手ですね」

仕込み
事前に面白ファッションや小道具を持ってトークに挑みます。
例: 「俺はお前らが大っ嫌い!!(※上着を脱ぐとTシャツに『大好き』の文字)」

※「面白系」は難しいので、事前に何かを仕込んでおいたり、共演者と仲良くしておきましょう。
共演者と仲良くしておくことで、笑いが起きやすくなったり、スベってもツッコミを入れてもらえるようになります。
できるだけスベりたくないのであれば、事前にスベったらツッコミを入れるよう共演者と打ち合わせをしておきましょう。

テクニック系


トークや企画などの状況で使える面白いやり取りがあります。
どんな状況でも笑いがとれるよう、様々なテクニックを身に付けておきましょう。

否定からの肯定
否定的(ネガティブ)な発言をしてから、肯定的(ポジティブ)な発言をします。
※逆に「肯定からの否定」もできます。
例: 「(※出された料理を見ながら)これはマズイでしょ……。(※一口食べて)ウンッマーーーーー!!」

溜め(ボケ)
何かをするときにすぐに行わず、じっくり語って(待って)から行います。
また、じっくり語り(待ち)続け「長いわ!!」「早くしろっ!!」とツッコミをもらうようにします。
例: 「これね、うまそう。特にこの麺がね。しかもスープがいい匂いするわ~。いや、うつわもいい。店長の心がこもってる。」『長いわっ!!早く食べろっ!!』

スベりツッコミ
スベってしまった時に、その状況にツッコミを入れます。
例: 「お尻からポッポーーーー!!……(※周囲は無言)。
はいっ、みんなさん笑いのストライキ中です」

スベり知らず
ボケた後にすぐに話し出し、スベったときの無言の間を作らないようにします。
例: 「これってお尻からポッポーやん、いやマジで、ダメでしょ」

スベり知らずツッコミ
ボケた後、無言の間を作らないようにするため、そのボケが面白い面白くない関係なしに即ツッコミを入れます。
できればツッコミを入れた後、話し続けます。
例: 「お尻からポッポー!!」「なにがポッポーだよっ!!頭悪いだろお前は。なに言ってるんだよ」

相乗りボケ
共演者がボケやギャグをやりそうになったら、相手がやるタイミングにあわせて一緒にします。
例: 「これって『(※一緒に)お尻からポッポー』」

ギャグつぶし
共演者がギャグをするタイミングになったら、それを邪魔します。
あるいはギャグの最中に邪魔をします。
例: 「お尻から…『ですから今回のことは…』

ケンカコント
共演者同士でケンカを始め、最後にオチをつけます。
ただしリアルすぎるケンカをすると周囲がひくので、コントっぽさが必要になります。
例: 「なんやねんっ!!」『おまえこそなんやねんっ!!』「やるんか?」
取っ組み合いのケンカを始める。最後にデブキャラの方の人が胸をもまれている状態になり、誰かがツッコミを入れて終わる。

集団ボケ
一人がボケたら、その後 共演者が一人ずつそのボケに加わっていきます。
例: (※ギャグ「キャピキャピダンス」を踊っている)
最初は一人で踊り、他の人は興味がないように見ているか、もしくは踊りを止めようとします。
踊りの節目で踊る人数をだんだん増やしていき、最後は全員踊ります。最後にツッコミを入れて終わる

一瞬で相手の心をツカむ!笑いのスキルで仕事は必ずうまくいく
殿村 政明
小学館
売り上げランキング: 36,339

テクニック系 企画編


企画を盛り上げるテクニックも覚えておきましょう。
何も考えずに真剣に企画に挑むより、計算して挑んだほうがより盛り上がります。

犠牲盛り上げ
例えば、○×クイズで全員が○を選んでいたとしましょう。
そのような状況では×を選択します。
特に、間違った方を選んだ場合に罰ゲームがあるのなら、間違った方を選ぶようにします。
なぜなら、誰も不正解者がいない場合、企画が盛り上がりません。
そこで自ら間違った方を選んで罰ゲームを受けることで、企画を盛り上げる犠牲になるというわけです。
ただし、絶対間違えないであろう問題で間違うのはわざとらしいのでやめておきましょう。

右肩上がり
数人で何かに挑戦する場合、右肩上がりな結果が求められます。
徐々に盛り上がっていく展開ほど、見ている人が楽しめます。
例えば、5人で何かに挑戦する場合、最初の人ほどすぐに成功させてはいけません。
まず最初の人はすぐに失敗するようにします。
後から挑戦する人は徐々にうまくできそうな感じで失敗していきます。
できだけ面白い失敗になっていくようにします。
もし最初の人がハードルを上げすぎると、後から挑戦する人はやりにくいということになります。
また、あまりにもわざとらしい失敗は、場をしらけさせるので注意が必要です。
もちろん最後の人はオチなので一番面白い結果が求められます。

泣きのもう一回
企画で負けたときに、「泣きのもう一回」と言って再度チャレンジさせてもらいます。
「お願い」「なにとぞ、お願いいたします」「(土下座)この通り」という段階で態度を変化させます。

スポンサーリンク

スポンサーリンク