韓流ブームの理由

2011年度に急に韓国アイドルグループと俳優をテレビで見ることが多くなった理由について書きました。

人気が出た理由


ワイルド・セクシー
韓流アイドルと言えば、男性ならワイルド、女性ならセクシーなルックスをしています。
一方、日本のアイドルと言えば、過去にはC.C.ガールズさんやMAXさんなどセクシー系な方々がいましたが、ここ最近は「小柄」で少年・少女タイプな人が多いです。

最近の若い人は抑圧的に見える人を敬遠する傾向にあり、そのせいか見た目が大人っぽい人より子供っぽい人を好む傾向にあります。
その点については、ジャニーズアイドルさんのグループに、小柄な少年タイプが増えてきているのを見れば分かります。
また、つんくさんがプロデュースしているハロプロメンバーさんも同様です。
秋元康さんプロデュースのAKB48さんの場合は、比較的小柄なメンバーが多いAKB48とは分ける形でSDN48というお姉さんグループを作っているぐらいです。

そういった小柄で少年・少女タイプのアイドルを好きになっている日本の若い人にとっては、ワイルド・セクシーな韓流アイドルは異彩を放って見えるのでしょう。
日本で好まれる芸能人のタイプからすれば、韓流アイドルのルックスには「新鮮さ」という要素があります。

ルックスへの親近感
日本人でマライヤキャリーさんやビヨンセさんなど、洋楽アーティストのファッションやメイクをマネる人はどれくらいいるのでしょうね。
体型や顔立ちそのものが日本人がマネるには程遠いです。
小柄なブリトニースピアーズさんやアブリルラビーンさんをマネようと思っても、それでも難しいです。

洋楽アーティストはカジュアル感から程遠くマネても「セレブ気取り」になってしまう上、顔の凹凸にメリハリがあって別世界の人という印象を受けます。

韓流アイドルはアジア系の体型・顔立ちなので、日本人の好みに合いやすくなります。

人柄への親近感
ずいぶん前に放送された、ある歌番組での話。
女性洋楽歌手がソファーに寝そべってトークをしていました。
また、洋楽歌手に屈強そうなSPが付いている場面もありました。

洋楽歌手と言えば、どこか近寄りがたい印象を少なからず持っている人が多いと思います。
その点、韓流アイドルと言えば、歌番組のトークの時には腰が低い話し方をしています。

韓流アイドルは洋楽歌手に比べ「楽しそう」や「やさしそう」といった好印象を持たれるわけですね。

グループ
俳優・女優をのぞいて日本に来る韓流アイドルのほとんどは、グループを組んでいます。
日本のジャニーズタレントさんやAKB48さんのように、たくさんメンバーがいれば、その中から必ず自分好みのルックスが探せるということになります。

韓流ブームの歴史


第一次韓流ブーム
2004年頃、NHKで放送された「冬のソナタ(冬ソナ)」が、奥様層(※年配の女性)に大人気になりましたよね。
なんで奥様層に人気なのか?って疑問に思う方がいるかもしれませんけど、確か芸能リポーターの方が言ってました。
奥様層はお金を持っているので、韓国へロケ地巡りに行ける。だから、ハマッた人が多かったって。
まあ、個人的な分析としては、冬ソナのストーリーや建物などの世界観が一昔前の昼ドラっぽい感じだから、昼ドラを見ていた世代の人がハマったのだろうと。
一方、若者にとっては冬ソナの世界観は昔っぽいから、ハマらなかったのだろうと。

冬ソナブームの時にはぺ・ヨンジュンさん、チェ・ジウさん、パク・ヨンハさんが人気になり、メディアに取り上げられていました。
その後、ぺ・ヨンジュンさんを始め、イ・ビョンホンさん、チャン・ドンゴンさん、ウォンビンさんを合わせて「韓国四天王」と言われる方々がメディアで取り上げられていました。
特に、日本に来日したときには空港でフラッシュを浴びる韓流スターをファンがお出迎えする様子が情報番組で頻繁に取り上げていました。

ただその「韓流ブーム」も徐々にメディアから遠ざかるようになってしまいました。
冬ソナは確かにヒットしたし、日本で大ブームを巻き起こしました。
でも、冬ソナ以外で誰もが知っているヒット作は?と聞いたとすれば、答えられる人は「熱心なファンの方だけ」になるだろうと思います。
冬ソナのヒットを機に日本人の刺激欲が高まっていたから、冬ソナ以降は「惰性」でメディアや世間に興味を持たれていました。
そこに刺激欲をさらに刺激する「第二の冬ソナ的な作品」が無かった。結果、「韓流ブーム」が衰退してしまいました。

第ニ次韓流ブーム
「第一韓流ブーム」が下火になって、時々CMや情報番組で韓流スターを見る機会はあったけど、全盛期に比べたらかなり露出が減っていました。
そこへ「第二次韓流ブーム」と言えるブームが起こった。
KARAさんと少女時代さんの登場です。

メディア的には、二組の日本デビューが近かったから、二組を筆頭に韓流アイドルを取り上げやすかったのだろうと思います。
KARAさんと言えば腰をうねるようにまわすヒップダンスの「ミスター」、少女時代さんと言えばそのスラリと伸びる脚線美で魅せる「Gee」。
曲的にも日本人受けすると思うし、PVのダンスはインパクトがありました。

「第ニ次韓流ブーム」はかなり万全の体制だったと言えます。
第一次韓流ブーム以降、韓国のアイドル事務所が日本人向けにアイドルを育てれば、人気になると思って育てていたのでしょう。
韓国の芸能事務所はタレントを育てるのに相当時間と費用をかけるらしいです。
最近の韓流アイドルは、みんな日本語を話せることがそれを物語っています。

そして…
ブームはとにかく短期決戦です。
お笑い芸人さんを見ての通り、ブレイクした途端、急激にテレビ露出が増えます。
でも世の中が飽きた頃を見計らってメディアが取り上げなくなります。
ブームの期間は本当に短いです。
この「第ニ次韓流ブーム」も「第一次」のようになるかもしれないとメディアは思っているのでしょう。
だからこそ、ブームのときに集中的に取り上げているというわけです。

何度もいうようですが、KARAさんの「ミスター」や少女時代さんの「Gee」は間違いなく日本でヒットしたと言えます。
その二組をきっかけに韓流ブームが始まりました。
ただブームの“きっかけ”となった作品「ミスター」や「Gee」があるけど、それ以降で韓流アイドルの歌やドラマでのヒット作は?と「熱心なファンの人以外」に聞いた時に名前を挙げられる人は少ないだろうと思います。

メディアはブームに乗って韓流アイドルを取り上げれば日本人が興味を持つと思っています。
だけど世の中には「万人が知っているヒット作が出る前に、韓流アイドルを取り上げていることに違和感を持つ人が出てきてます」。
要するに、ヨン様と言えば「冬ソナ」。じゃあ「なんでこの人は取り上げられてるの?」って聞かれたときにヒット作を言えないアイドルが取り上げられています。
まあ、「それは韓流ブームだからです」、と説明付けしようと思えばできるけど、納得できるかどうかはその人次第。
納得できる人は、韓流アイドルが好きな人でとにかく視たい聴きたいと思っているか、特に興味はないけど見ても嫌な気がしない人。
そういった人をターゲットにメディアが頻繁に取り上げます。
そこで「それは韓流ブームだからです」で納得できない人にとっては、大きな違和感があり嫌悪感が生まれます。

ここで問題です。第一次韓流ブームで取り上げられていた「韓国四天王(※ぺ・ヨンジュンさん、イ・ビョンホンさん、チャン・ドンゴンさん、ウォンビンさん)」の4人全員のヒット作を言ってください。
言えますでしょうか?4人の中でヒット作が言えない人がいますか?
もし言えないとしたら、ヒット作が言えない人が取り上げられています。
なぜ言えない人が取り上げられているのか?「それは韓流ブームだからです」
ブームってそんな感じです。

ブームには二つあります。
一つは、お笑い芸人の小島よしおさんのように、人気が出てもその人だけしか注目されないケース
そしてもう一つは、河口にアザラシが出現すればその河の名前を付けて「○○ちゃん(※例: タマちゃん、アラちゃん)」と呼ぶように、話題に関連付けられたコンテンツが注目されるケース
「韓流ブーム」は後者になります。
最初に誰かの何かがヒットして、そこから派生的に誰かが取り上げられます。

AKB48さんがヒットした途端、SKE48さん・NMB48さん・SDN48さん・JKT48さん・乃木坂46さんを、一つのくくりでメディアは取り上げています。
それぞれにヒット作があるない関係なく秋元康さんプロデュースで、「○○48(※うしろに数字)」と付いていれば取り上げます。
まあ、「○○48」的に名づけたパロディー的な商売や宣伝企画がアチコチでありましたね。
関連付けさえすれば、世間の注目を集められて人気にあやかれるというわけですね。

秋元さんの戦略はAKBなら前列に個性のある人を持ってきて世間の注目を集めれば後列の人も興味を持たれ、AKBが人気が出ればその関係グループにも興味を持たれるといった、派生的なマーケティングをしているということですね。
メディアは、その「派生的なマーケティング手法」を使って「韓流アイドル」をひとくくりで取り上げるわけですね。
KARAと少女時代が人気が出たから、派生的に他のグループにも興味を持ってもらえるだろう、という戦略ですね。

AKBの関連グループの場合は、他のグループはすべてAKBと同等と扱われているんですね。
すべてのグループに「名前に三文字の後に数字を付ける」「大人数」「アイドル」「秋元康さんプロデュース」「バラエティ番組出演時には制服」とする。
そうすることにより「濃密に関連付ける」ことでAKBの人気の延長線上に他のグループがあるので、ヒット作があるかないかは問われないんですね。
ただこれが韓流アイドルとなると話が違って、KARAと少女時代が人気が出たんですけど、他の韓国アイドルグループおよび俳優は日本でのヒット作がないんですね。
KARA・少女時代と他の韓国アイドルグループ・俳優には「韓流」という「漠然とした関連付け」しかされていないわけで。
にも関わらず、「韓流ブーム」としてヒット作がなくても次々取り上げているんですね。
そこにブームの勢いとヒット作がないという現実に大きなギャップが生まれ、違和感を持つ人が多く出てくるわけですね。

「第一次」と「第二次」の決定的な違いは、「量」と「露出先」。
「第一次」のあと、韓国のアイドル事務所が若手をたくさん育成しました。
そこに日本のメディアが飛びついた。
若手がたくさんいるので日本のメディアにとっては、取り上げたいほうだいになります。
また、「第一次」の時は主に俳優さんで、ドラマを放送するかワイドショーで取り上げるぐらいでしたが、「第二次」は歌手。
歌番組を始め、俳優さんと違って歌手は愛想がいいのでバラエティ番組に呼びやすいし、デビューするグループの数が多いので次々と取り上げることができます。

2011年度あたりに韓流アイドルグループ・俳優が頻繁にメディアに取り上げられていた理由は、そんな感じですね。

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