人が問題を起こす原因

人はなぜ問題行為をするのか?について書きたいと思います。

原因は二つあります。
一つは「価値形成的要因」、もう一つは「脳機能的要因」です。

まず「価値形成的要因」について説明します。
世の中にはタバコを吸う人がいます。
タバコを吸う人はみんなこう思っています。
「タバコを吸っていても自分は癌(がん)になることはない」
あるいは「癌になってもかまわないからタバコを吸いたい」

このように癌という命にかかわる身体ダメージが起こるかもしれないのに、自分のやりたいことをやるのが「価値形成障害(※造語)」になります。
で、この「価値形成障害」になっている人は以下のような行動を起こします。

・身体的、肉体的なダメージが起こる行為を行う
・財産、社会的地位が損失する行為を行う
・法律など社会ルールを無視する
・自分もしくは他人にとって不利益な行為を行う
(※絶対に起こらなくても、起こりそうな行為も含む)

価値形成障害の基本は、問題行為に対して抵抗感が弱く自分のやりたいことをやってしまうか、もしくは抵抗感がまったく生まれず問題行為を行ってしまうことになります。
単なる「無知」といった知識不足とは違い、価値観のバランスが崩れていることにより「メリットを含むけどデメリットのほうが大きいこと」に興味を持つ傾向があります。

価値形成がしっかりしている人ほど問題行為に対してリスク回避なる行動をとるので問題を起こさないということになります。
価値形成がしっかりしている人の傾向としては以下のような傾向があります。

・家族、友達との付き合いが多く、また健全である
・財産が多かったり、社会的地位が高い
・羞恥心が身についている
・社会一般的な物事の損得が分かる

守るものが多ければ多いほど問題行為を行うことのリスクより社会に合わせたほうがメリットが大きいと価値形成されます。
タバコを吸う人でも子供ができたとたんに、健康に気遣い吸うのをやめる人がいます。
子供のために長生きしようと思う価値観が新たに生まれ、タバコを吸い続けて癌になるリスクを回避するわけです。

ここまでを踏まえて、例えば窃盗事件を起こす人の価値形成を説明します。
「人の物を盗んでも自分はつかまることはない」
あるいは「つかまってもかまわないから人の物を奪いたい」

価値形成障害になっている人の傾向としては以下のような要素があげられます。
・家族、友達の付き合いが浅いか、被害を受けている
・財産や地位もないので、失うものが少ない
・近所や世間の目が気にならない
・物事の損得の価値バランスが社会に合っていない

ここからは「脳機能的要因」の説明です。

一般的には「性格(キャラクター)」などという言い方をされていますが、そもそも「性格」というのは「脳機能の作用」によって思考に特定の傾向が出ることで起こっています。
脳機能の作用にはいろいろあるのですが、特に問題行為に結びついてしまうものは以下が挙げられます。

・怒る(※自分の価値観に合わないと攻撃性が出る)
・執着する(※自分の考えや特定のことにこだわる)
・論理的思考が苦手(※意味の解釈や複雑な状況を把握できない、先読みが苦手)
・自己放出性が強い(※考えたことを実行してしまう意識が強い)

以上のような脳機能の作用がありますが、人によって「度合い(※思考に対しての影響の強さ)」がまったく違ううえ、一見すると考え方の問題のように思えますが実際には「脳機能の作用」が強く影響することでうまく社会性に合わせられないため問題行為を起こしてしまう人がいるわけです。

しかし、脳機能の作用に問題があったとしても自覚症状や他覚症状が必ずあるとは限りません。
肉体的な問題は「痛い」「しびれる」といった感覚的な症状や、変色していたり欠損しているなど目視で確認できる症状、また医者の診断・検査などで分かりますが、脳機能的な問題は内面(頭の中)にあるため、よほどCTやMRIなどの検査装置でグラフィカルに出るぐらいの脳障害でない限り分かりづらいことになります。

「多汗症」というのがあります。
手にかく汗の量が極端に多く、握っていたハンカチがびしょびしょになってしまいます。
交感神経がうまく調整できないため汗をかく機能が過剰に働くことで起こっています。
この場合、手に汗をかくので「目視」で分かりますが、仮に「怒る」という「脳機能の作用」の部分が過剰に働く問題があったとしても一般的には「怒る」という単純な捉え方をされてしまいます。
そして「性格の問題」や「考え方の問題」として誰もが本人の責任とします。
脳機能の作用によって思考に強い影響が加わり、その結果、社会性にうまく合わせられないということに自他共に一切気づくことがありません。

窃盗犯でも刑務所に入ったら更正する人としない人がいます。
刑務所では更正プログラムを行いますが、「価値形成的要因」で事件を起こしている人は価値観を矯正すれば直るのに対し、「脳機能の作用」が極度に強いタイプの人は誰かから何かを言われたところで脳機能自体が変化することがないので矯正するのが難しくなります。
生まれもって身に付いた「脳機能の作用」が極度に強く、なおかつ「価値形成障害」になっていて、それが社会に合わないと何度も事件を起こす「累犯人格者(※造語)」になってしまいます。

そのほか、超凶悪事件を起こす人がいます。
例えば、ストーカー殺人。
警察は気づいていないと思いますが、ストーカーの中でも攻撃性や執着性、自己放出性が極度に強い人がいます。
通常、ストーカーには警告などが出されますが、たぶん警察は警告をすればストーカー行為をしている人が自己保身のため行為をやめると思っているかもしれません。
ですが、自分の価値観に合わないと極度の攻撃性が出るタイプの人がいるので、警告をすること自体が反感を買って火に油を注ぐ行為にすらなっています。
本当なら精神科医と連携して対処すべきところですが、いまのところ脳機能のことをまったく知らない警察だけで対応しているわけですから、殺人にまで発展するという最悪の結果がニュースで放送されるわけです。

時々、裁判のニュースで「矯正の余地無し」と言う言葉を耳にしますが、脳機能の作用が強い人は矯正が難しくなります。
ちなみに、「脳機能の作用」に問題がある場合、「内向き」と「外向き」に分けられます。
「内向き」の人は脳機能の作用によってうまく他人とコミュニケーションが取れなかったり社会に合わせられないことで生きづらさを感じ悩んだりします。
「内向き」の人は、できるだけ社会にあわせるよう努力に勤めます。
一方、「外向き」の人は結果的に他人に迷惑がかかるような行為に興味を持ち、社会的な問題を起こします。
ただし本人が悩むこともなく、また周囲にいる人や世間もそれが脳機能の作用によって反社会的な行為をしていることに気づきません。
≫「Wikipedia - 反社会性人格障害

さて、実は以上が前置きです。
で、ここからが本題です。
なぜ人は問題行為を行うのか?
答えは「偶然できた人格」が結果的に社会に合わないから、です。

まず、「価値形成的要因」は生まれた(育った)家にいる家族、そして学校の友達や先生、それまでに得た情報で形成されます。
家庭環境(家族)や学校環境(友達・先生)を意図的に選ぶことはできません。
とある国でやたらと他国の商品をコピーして販売していますが、権利についての考え方が希薄な地域で育てば、権利を無視するような人格が形成されてしまいます。

また、「脳機能的要因」は父親か母親の脳機能の遺伝であるから、意図的に選ぶことはできません。
親子でテレビタレントをされている人がいますが、親が短気であれば子も短気、親が異性にだらしなければ子もだらしないという人がいるように、「脳機能の作用」が遺伝することによって思考の傾向が似るわけです。

人格は「偶然の積み重ね」で思考に特定の傾向(癖)ができることで形成されます。
したがって、問題を起こす人は、好きでそんな人格になったわけではないのです。
ただし本人が意図しない人格になって起こした行動でも社会に合わなかったら、社会の秩序やそこに被害者がいるのなら被害者感情を重視するので、「偶然に形成された人格だとしても問題を起こせば悪いものは悪い」となってしまいます。
偶然に社会に合わせられる人格になっていれば正義、偶然に社会に合わせられない人格になっていれば悪というのが私たちの社会です。
不祥事を起こすタレント、開き直って謝罪する会社社長、不適切発言をする政治家、偶然できた人格が起こす行動が結果的に社会に合わないことでバッシングを浴びています。

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