意欲と向上心がない、いまの若い人

いまの若い人は意欲と向上心がないような気がします。
そのせいでお金が稼げない?

学生時代に学級委員長や生徒会長には絶対なりたくない、そう思ったことはないでしょうか?
部活の主将、体育祭の応援団長、はたまた卒業アルバムの制作委員などなど、数多くの「リーダー的な役割」が学校にはあります。

意欲や向上心がない人は授業や部活さえこなせば、それ以上は努力したくないと思っています。
それ以上のことをすれば、しんどいと思います。
ましてや学級委員長や生徒会長になれば、授業が終わっても学校行事に取り組まないといけません。

そういった「リーダー」的な仕事を敬遠する人ほど、社会人になったら与えられた仕事はするけど、それ以上のことはしないのではないでしょうか?
最低限の仕事をこなして、さっさと家に帰って、お給料をもらいたい、と。
もし与えられた仕事以上のことを会社が要求すれば、「会社から搾取されている」という被害妄想に陥ることでしょう。
もちろんブラックな会社のように働かせすぎはよくありません。
意欲や向上心がない人の問題点は、決められたこと以上の努力を断固として受け入れないところにあります。

中学校で学級委員長や生徒会長になっておくと高校の推薦入試で好印象を持たれる、という話を聞いたことがあります。
リーダー的な存在に立候補するほど意欲的で向上心のある人は、「貢献する可能性が高い」と学校側が判断材料としているのでしょう。
会社の面接で「学生時代になにをされていましたか?」と聞かれることがあります。
会社にしてみれば学校に入る時は必死で勉強するけど、学校に入ってからは何も努力をせず、ただ授業やテストを受けている人かどうかを見極めたいのだろうと思われます。
学生時代に漠然と過ごしていた人は特にアピールする材料もなく、「私は高学歴ですが、つまり、受験勉強は必死にがんばりましたが、意欲的ではないし向上心はありません」と言ってるくらいに面接官には映っていることでしょう。

学校の部活がうまくなる人とうまくならない人の違い。
それはプロを目指すのか、ただの部活として終わらせるのか、の違い。
プロを目指す人は部活の練習以外にも学校から帰宅してからや休日も練習をします。
一方、ただの部活として終わらせる人は、部活の時間以外には練習をしません。
結局、うまくなりません。
もし部活の顧問から「普段も練習をするように」と言われたら、どうするでしょうか?
「もちろんやります」と意欲的になるのか?それとも「しんどいから必要以上にがんばりたくない」と思うのか?
学生時代のイチロー選手や松井秀喜選手なら、「もちろんやります」と返答していただろうと思います。
というより、「人一倍の努力」をしていたからあれだけの輝かしい結果を出せているのでしょう。
「しんどいから必要以上にがんばりたくない」と思う人は、顧問の先生に対して「不信感」を持ちます。
顧問のことを「しんどいことをさせる悪いやつ」というふうに加害者として見ます。

野球の巨人戦の視聴率が昔ほど取れなくなってテレビ放送されなくなりました。
昔の人は努力とか根性とかで肉体面や精神面が築き上げられていました。
その心の支えとして巨人軍があり、試合に熱中していました。
でも今の若い人は努力や根性とかいった泥臭さや汗臭さを嫌います。
結果、巨人軍を心の支えに必要とする人が減り、視聴率が取れなくなったのだろうと思います。

今の若い人は抑圧的な人を嫌う傾向にあります。
それをあらわしているのが最近のアイドルやアニメのキャラクターです。
最近は「見た目が子供っぽい人(キャラ)」が人気があります。
これは今の若い人の精神面の傾向として、見た目が大人っぽい人は「抑圧的」「命令的」といったような「自分にとって不利益な存在」として見ているからだと思われます。
大人(親や教師)から「これをしてはいけない」「あれをしなさい」といった理不尽さにさらされ、「大人という存在」が嫌いになります。
常に上から目線で見られる感がたまらなくなります。
また、ニュースを見ても大人という世界は「難しく」、なにより「しんどそう」に見えます。
そこで「見た目が子供っぽい人を選ぶ」という傾向に陥ります。
子供は「共感的」「従属的」といった横目線か上から目線で見ることができます。
ゆる~い人付き合いがしたいという心理から「見た目が子供っぽい人(キャラ)」を好む精神が、今の若い人に形成されています。

いまの若い人の精神で、今の大不況下の会社でやっていけるのか?というと、もちろん厳しいと思います。
厳しい現実に直面したら、一発で精神的にノックダウンしてしまうことでしょう。
会社はすぐにノックダウンしてしまう人よりタフな人を欲しがります。
そこで「意欲的で向上心がある人」のような、自分から進んで努力を望んで頑張る人を求めています。
「仕事人間」とでも言えばいいのかどうかは分かりませんが、そういう人を会社は欲しがります。

「仕事人間」はこの世の中に、ほんの一握りしかいません。
あなたの学生時代に学級委員長や生徒会長に立候補した人が果たして何人ぐらいいたでしょうか?
「仕事人間」は出世や一流企業、会社設立を目指します。
優秀な人材が欲しい会社が「仕事人間」を取り合い、結果、すべての会社に「仕事人間」が行き届くことはありません。
そのため会社は「仕事人間」以外の「意欲的ではないし向上心がない人」を雇うしかありません。

経営者は賢いです。
「意欲的ではなく向上心がない人」を「意欲的で向上心がある人」になってもらうべく指導や社員研修をします。
すると、抑圧的・命令的な人を嫌ういまの若い人は「洗脳される」というふうに受け取ってしまいます。
「ほ~ら、がむしゃらにがんばれ~。仕事に意欲的になれ~」みたいな暗示をかけられ、「会社からしんどいことをやらされる」と被害妄想に至ります。
いまの若い人は被害に遭わないためにもゆる~い職場を求めて、しんどくない誰でもできる単調労働やストレスを感じないコミュニケーションを必要としない仕事を目指します。

結果、中学生や高校生でもできるような誰にでもできる仕事を正社員として選びます。
誰にでもできる仕事は給料が安いです。

自ら選んだ安い給料の仕事なのに、給料が安いのは経営者や景気が悪いからと結論付けます。
じゃあ、「仕事人間」がするようなお給料の高い仕事はしないの?と聞くと、肉体面や精神面でしんどいからやりたくないと拒否します。
また、「仕事人間」のような能力が無いのなら勉強をしたら?と聞くと、意欲や向上心がない人は勉強するのは学生時代だけで十分と思っていることが多く、やろうとしません。
努力は必要最低限。もし必要最低限の努力以上を求められたら、その時は……ネットで政府批判!
結局、自分の現状を打破するのを他人(議員)任せにしようとする。
これがいまの若い人の現状なのかなって思います。

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