大喜利でお題を出す時とボケる時のコツ

大喜利に参加するときにこれを知っているとちょっとレベルアップするよというのを教えます。
「お題を出す人」や「ボケる人」必見です。

大喜利


ボケやすいお題とは?


出されたお題からボケを作るときに、なにも思いつかなかったり、イマイチなボケしか思い浮かばず「このお題はスルーしようかな」と思うことがあります。
どんなお題でも面白いボケができるようになりたいのは、大喜利好きなら誰もが思うこと。
でもボケにくいお題は、やっぱりボケにくいです。
「ボケやすいお題」と「ボケにくいお題」は、どう違うのか?

大喜利でボケを作る時は、お題からキーワードを取り出すことから始めます。
お題の例: 彼女にプレゼントをあげたけど怒られたのはなぜか?

上記のお題を分解すると、キーワードは「彼女」「プレゼント」「あげた」「怒られた」になります。
このキーワードからボケを作るわけですが、仮に上記のキーワードとはまったく無関係なボケをすると、意味不明なボケになってしまいます。
まあ、「まったく意味不明なボケ」というやり方もあるかもしれませんが、理解されにくいので評価を得るのは難しくなります。

さて、ここからが本題です。
「ボケにくいお題」とはなんなのか?それはお題から取り出したキーワードに「あるある(ネタ)」が少ないからです。
例えば、「プレゼント」というキーワードから連想できることいえば「誕生日プレゼント」「花束」などがありますが、これといってピンと来るものではありません。
連想できることが少ないと、どうやってボケの文章を組み立てればいいのか分からなくなるので、「ボケにくい」と感じてしまうんです。

つまり、「ボケやすいお題」というのは、「あるある(ネタ)」なキーワードをたくさん含んだお題ということになるわけなんです。
特にボケやすいお題を挙げるとすれば、キーワードに関連する情報がたくさん含まれている「『パロディー』でボケられるお題」になります。
お題の例: 漫画『ドラゴンボール』に登場するヤムチャが、彼女にプレゼントをあげたら怒られたのはなぜか?

最初のお題を少し変えただけですが、どことなくボケやすそうに感じませんか?
上記のお題の場合、「ドラゴンボール」「ヤムチャ」というキーワードがあるので、ドラゴンボールに関係したボケを作ることができます。
ボケる人はドラゴンボールに関係したセリフやストーリーを使ってボケられるので、ドラゴンボールのストーリーを思い出していけば、自然とボケを思いつくことができます。

また、「パロディー」でボケられるお題というのは「ボケやすい」というボケを投稿する人の利点だけでなく、投稿されたボケを見る人にも影響があります。
パロディーでボケるということは、ボケ自体に「あるあるネタ」が盛り込まれているため、ボケにフリを必要としないのです。
ちなみに、「あるあるネタ」というのは、「あ~、そういうことあるな~」というような、「ボケ単体で成立するボケ」です。
要するに、投稿されたボケを読む人がお題を読まなくても、ボケだけ読んでも意味が通じるということなんです。

この「パロディー」でボケる方法を芸人さんのボケ方で例えるとしたら、言い間違い漫才の「ナイツ」さんのネタになります。
ナイツさんのネタは誰もが知っているテーマに関わる「言葉を崩す」ことによって面白さを作り出しています。
ナイツさんのネタにはフリがありません。
フリを入れずにボケ担当の塙さんがボケて、ツッコミ担当の土屋さんがツッコミを入れるパターンを繰り返しています。

ここでナイツさんのネタになぞらえて「パロディ」でボケる方法を解説します。
漫才の「フリ」と大喜利の「お題」の役割は同じで、どちらも「こうしてください」という「指示」を与えています。
その指示に合わせてボケるので、本来はフリとボケはワンセットになります。
つまり、大喜利でもナイツさんのように言葉を崩す、特にあるあるを崩すボケをすれば、お題を読まなくてもボケだけで成立するという仕組みが成り立つのです。
この「お題を読まなくてもボケだけで成立する」というテクニックに関しては後述しますが、面白いボケをするためには必須テクニックになるので是非覚えておいてください。

次に、もう一つ、「ボケにくいお題」になる原因があります。
それは「限定されすぎているお題」です。
お題の例: 漫画『ドラゴンボール』に登場するヤムチャが、彼女に何をプレゼントしたら怒られたでしょうか?

上記の例のように「何をプレゼントしたら」としてしまうと、「物に関係したボケをする必要」があります。
「物」に関係させたボケを考えようとすると、ボケる範囲が非常にせまくなります。

大喜利は、できるだけお題にあるあるが多いキーワードを含めて、また、ボケ方を限定しすぎないようなお題を出すことが求められます。
ちなみに、大喜利に参加する場合、キーワードに関係したあるあるを先に他の人に使われてしまう可能性があるため、できればお題が出されてから早めにボケることをおすすめします。

お題の例: 漫画『ドラゴンボール』に登場するキャラが、女性に怒られたのはなぜか?

限定していたところをかなり広げたことでボケやすくなりました。

出題されたお題がボケにくければ、投稿されるボケの数が少なくなったり、面白くないボケが多くなります。
ボケやすいうえに面白くなり大喜利を盛り上げる条件には、お題を出す人がしっかりと考えたお題を出題する必要があります。
お笑いの技術を知らない人がお題を出したらボケにくくなるので、大喜利企画を行う場合に一番良い方法はお題を出す人がお笑いの技術を知っていることです。
大喜利で面白いボケをしたい、ボケやすいお題を出したいのなら、まずはお笑いの技術を学ぶことが鍵となるでしょう。

ボケにくいお題の例


ボケ方が指定されている
あらかじめボケ方が決まっているため、ひねらなければならない。

ボケ方が具体的に指定されていたり、ボケ方をお題から察してボケなければならない場合があります。
例: 「AKB」とは何の略?

例の場合は、ボケ方をお題から察してボケるタイプになります。
AとKとBというように、アルファベットが三つ並んでいるので、「『三段オチ』でボケなければならない」ということに大喜利好きの人なら気付くと思います。
三段オチの性質上、一つ目のAと二つ目のKが「フリ」で、三つ目の「B」が「オチ(ボケ)」にあたるので、特に面白くしなければなりません。
とはいっても、お題に「三段オチ(三つ目)でボケろ」とは明記されていないので、必ずしも三つ目だけを面白くする必要はないとは思いますが、やはり「お笑いの形式上」は三つ目に落差を付けて一番面白くする努力を求められます。

やっかいなのは、ただでさえ三段オチでボケなければならないというのに、AとKとBという文頭から「あ○○…、(か行)○○…、(ば行)○○…」というようにボケなければいけないところです。

字数が指定されている
あらかじめ字数が決まっているため、文字数を調節しなければならない。

字数が具体的に指定されていたり、字数をお題から察してボケなければならない場合があります。
例: おもしろい川柳(短歌)を作ってください。

例の場合は、字数をお題から察してボケるタイプなので、川柳(短歌)なので「5文字・7文字・5文字・7文字・7文字」(「5文字・7文字・5文字」)となります。
※ちなみに、お題に「おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは○○○に行きました」というように○(マル)を表示されると、文字数(三文字?)が指定されているように感じます。
字数を限定したくないのであれば、「おばあさんは[   ]に行きました」というように、「空白域」を使うようにすると良いですね。

文章が指定されている
あらかじめ使わなければならない文章が決まっているため、文脈を調節しなければならない。

例: 「[   ]だと怒られちゃうよ(※[   ]を埋めよ)」

例の場合は、「~だと」という文法に合う文章を考えなければならないうえ、「怒られちゃうよ」という文章の意味との因果関係を持たせなければなりません。
※ちなみに、「[   ]は[   ]で[   ]だから怒られちゃうよ(※[   ]を埋めよ)」のように、伏字が場所が多い(3つ以上の)お題は特に難しくなります(※理想は伏字の場所が一つか二つですね)。

限定されすぎている
お題がボケを限定しすぎているため、意味を限定された状態でひねらなければならない。

例: 「馬鹿とハサミは使いよう」という言葉がありますが、本当に使えますか?

例の場合は、「使えますか?」という問いから、「使える」か「使えない」といった意味を含んだ合理的なボケを考えなければなりません。

以上の「ボケにくいお題」は、逆にこれらのお題でボケて評価された場合、「上手く当てはめてボケたな~!」という「うまさ」が付加されます。

超限定されすぎている
例: ナメクジ力士に起こった悲劇とは?

上記の例、どう思います?センスのある人ならすぐに分かると思います。
この手のお題を出す人は実力がありながら、マジメに大喜利をやろうと思っていない人です。
で、上記の意味わかりますよね?要は、ナメクジは塩に弱い。力士は塩をつかむ。よって、特定のボケ(塩をつかんだ力士に悲劇が起こる)を想定済みで出題されているということですね。

意外とあるあるが少ない
有名なキーワードが入っていても、そのキーワードに意外とあるあるが少ないため、連想される少ないキーワードからボケを考えなければならない。
この問題は思い付きでお題を考える出題者に起こりやすく、キーワードの選定に時間を掛けないことで起こりやすいです。

キーワード同士の相性が悪い
お題に含まれている複数のキーワードの相性が悪いせいで表現が限定されてしまっているため、連想される少ないキーワードからボケを考えなければならない。
この問題は大喜利中級者が出題する時に起こりやすく、ひねったお題を出そうとしたことが裏目に出て起こりやすいです。

マニアック or 世代が違う
一般的には知られていないマニアックなキーワードがお題に含まれているため、元ネタを知らない人がボケられない。
また、一般的に知られているキーワードだとしても、参加者の生まれた世代が違うため元ネタがわからない人が出てくる場合もあります。
特に80年代~90年代前半の人気アニメや漫画を元に、お題が作成されていると起こります。
例: 漫画『スラムダンク』の名台詞を面白くしてください。

例の場合は、漫画『スラムダンク』の台詞を知っていなければならなく、当時アニメを見ていたか、あるいは漫画を読んだことのある人にしかボケられません。
つまり、いまの10代にとっては作品の公開後から何十年も経過しているため内容を知らない可能性が高くなります。
もし大喜利大会でこんなお題を出したら、10代の人にボケづらく30代以上はボケやすい、という不公平なお題になります。
ちなみに、ネット大喜利で、特定の作品や有名人が好きな人が暴走してこの手のお題を出しがちです。

工夫をするとすれば「バスケットボール漫画『スラムダンク』でそんなプレーあり?と思ってしまった出来事とは?」とすれば、スラムダンクを知らなくてもお題に「バスケットボール漫画」としているので、バスケットボールや球技に関わるボケをできるようになります。

お題の例

ルールの例

お題の例と説明


キャラクター・作品設定
キャラクターや作品を設定したお題。※お題に一つのテーマを盛り込む。
例: ロックシンガー木村が道端で思わず叫んだこととは?
※「ロックシンガー」という指定。
※ロックシンガーあるあるでボケられる。

掛け合わせ
二つの要素を入れているお題。※お題に二つのテーマを盛り込む。
例: ロックシンガー木村が数学教師に転職。最初の授業で何が起こった?
※二つの要素「ロックシンガー」と「数学」が入っている。
※「ロックシンガー」と「数学(の授業)」のあるあるを掛け合わせてボケられる(「謎かけ」的なボケをできる)。

(※もちろん三つ以上のテーマでもできますが、ややこしいです。既存の何かで三つ以上の要素を含んでいるテーマを使うといいかもしれません。ゴレンジャーやおそ松くんなど、同じ属性を複数含んでいる既存のテーマ)

文字変換
キーワードの一部分をもじっているお題。※できるだけ韻を踏む。
既存の言葉(言い回し)・名前を使う。
例: 黒きボーカリスト松崎しょげるさん、最近したことでしょげた出来事とは?
※歌手・松崎しげるさんの名前を文字っている。
※松崎しげるあるあるでボケられる、色黒を活かしてボケられる、歌手を活かしてボケられる。

カテゴリ変換
お題の中のキーワードのカテゴリを変化させる。※カテゴリに沿わすだけなので、韻は踏まなくてもかまわない。
例: ゲーム『スーパーマリオファミリー』のレビュー(感想)を書いて
※ブラザーズ(兄弟)からファミリー(家族)に変更。
※家族あるあるでボケられる、ルイージへの陥れでボケられる。

数値飛躍
数字を飛躍したお題。※階級の意味を持つものならなんでも(松竹梅など)
既存の文字・名前やランキング形式にする。
例: 100代目 J Soul Brothersってどんなグループ?
例: お店に来たら嫌な客1024位は?
※: 既存の数字を増やしたり減らしたりする。
※ランキングの位を極端にする。
※お題のテーマのあるあるに、数字に見合うボケにする、やや難しいお題。

伏字
部分的に文字が伏せられているお題。※前後の文脈を指定。
オリジナルの文章だったり既存の作品の文だったり。
例: 桃太郎さん桃太郎さんお腰に付けた[   ]一つ私にくださいな
※童謡「桃太郎」の歌詞の一部分が伏字。
※あるあるでボケられる、桃太郎らしくない内容でボケられる。

3段オチ
三段オチになるようなお題。※ボケ位置を指定(三つ目)。
例: PTAってなんの略?
※アルファベット三文字が入っているのと、「略」という指定。
※PTAに絡んだ内容でボケられる、やや難しめのお題。

あいうえお作文
あいうえお作文にするお題。※ボケ位置を指定(五つ目)。
例: 「ももたろう」であいうえお作文!
※「あいうえお作文」という指定。
※最後にオチを付ける3段オチの発展形で、やや難しめのお題。

(もちろん三つ目や五つ目以外で指定はできるかもしれませんが、三段オチやあいうえお作文など大喜利で浸透している指定方法でないと意味が伝わりづらいです)

文字数
文字数を指定するお題。※数値を指定。
例: トイレで一句!(5・7・5)
※「一句(5・7・5)」という指定。
※トイレあるあるをうまく句にしてボケられる、やや難しめのお題。

お題のフリ


お題に含む「フリ」の部分によってボケの内容を誘導できます。
ボケというのは基本的に問題発生や悪意など、悪い展開であると面白くなりやすい傾向があります。
つまり、お題のフリに「問題になるようなアプローチをする」ことで、問題的なボケを引き出すことができます。

  1. 例: チョコレートの新商品『キットバット』が発売。購入者が驚いた理由は?
  2. 例: チョコレートの新商品『キットバット』が発売。購入者が困った理由は?
  3. 例: チョコレートの新商品『キットバット』が発売。購入者の苦情が来た理由は?
  4. 例: チョコレートの新商品『キットバット』が発売。購入者のクレームで製造中止になった理由は?

上記は、下の例に行くほど問題が発生するボケを引き出すフリになっています。
ただしこういったお題を出すと不適切な表現が使われるため、イメージの悪いボケが連発される可能性があります。
メジャーな場所で大喜利をやるにはうまく調整する必要があります。

お題とボケとの関係性


実は、大喜利のボケは二つのタイプに分けることができます。

  1. お題を読まなければボケが成立しないもの
  2. お題を読まなくてもボケが成立するもの

1はお題とボケとの「つながりで成立」しています。
2はお題とボケとのつながりがありつつ、「ボケだけでも成立」しています。

試しに、どこの大喜利サイトでもいいので、お題を読まずにボケだけ読んでみてください。
1だった場合は、かなり意味不明になっていると思います。
例えば、「顔の前を横切ったから」とか「しばき倒した」というような漠然とした文章になっていると思います。
1のようなボケ方をしていると、ボケが「漠然としていて軽い」ということが分かります。

そこで2のボケ方です。
インターネット上のサイトや雑誌には、お題無しに自由にボケるコーナーがあります。
お題の無いところでは2のボケ方をする必要があります。

そのお題が無いコーナーでも通用する2のボケ方を、お題がある大喜利コーナーで使えるようにすると、ボケる力がアップします。
2は、お題とボケとのつながりを作りつつ、また、ボケだけでも成立させなければなりません。
その二つの要素を兼ね備えたボケを作るのは大変難しいですが、ボケ単体だけでもボケが成立するので“ひねり”の度合いが強くなっているので面白くなりやすい、ということです。

では、どうやったらお題を見なくても成立するボケを作れるのか?
それは先ほど書いたように「あるある」を使います。
あるあるを用意して、それを崩します。

ボケの種類


ボケはさらに二つに分けることができます。

  1. 雰囲気型のボケ
  2. 構造型のボケ

1はギャップ的なボケをしています。
2は文脈にひねりを加えるボケをしています。

ネタ(漫才・コント)で例えると、以下の芸人さんになります。
1: バッファロー吾郎・スリムクラブ
2: サンドウィッチマン・ナイツ

1は、極端な文章のボケで構成されていることが多いです。
文脈自体にひねりがないか、あったとしても簡単なひねりのボケです。
文章の「意外性」だけで面白さを作り出します。

バッファロー吾郎さんのボケ方

「実は、大魔王は市毛良枝さんだったんだよっ!」

大魔王という悪の正体が、市毛良枝さん(※女優)という雰囲気が良い人物だったことにして、ギャップ(対称性)を作り出しています。

一方、2は文脈に不自然さを発生させるような「構造」を作るボケです。
文脈に不自然さを与えて、面白さを生み出しています。

1は独特な文章で面白さを作り出すため好みが別れやすいですが、2はうまく文章構造を作り上げるため「うまい」と言われます。

サンドウィッチマンさんのボケ方

「(※飲み物の)サイズのほうS・M・A・L・Lがございますけども?」

飲み物のサイズのS(エス)・M(エム)・L(エル)という順番を応用して、「S・M」の途中から「A・L・L」とつなげることで「SMALL(スモール)」にしています。

1は極端な文章なのでその意外性の雰囲気から面白さを作りますが、意外性というのは人によって感じ方が違うため面白さが伝わらないことが多いです。
1のようなボケ方を好む人には伝わりますが、2のような文章構造を重視している人には極端なことを言っているだけにしか思えません。

2は構造で作るため、その「構造が形としてあるボケ」のため、1のボケのような「構造の無い雰囲気のボケ」とは違って伝わりやすいです。

サンドウィッチマンさんやナイツさんの漫才ネタを見ると、ほとんどが「なにかしらの文章(日常会話で使用するセリフ)をひねって作って」います。
サンドウィッチマンさんは何かの職業のセリフ、ナイツさんは有名なテーマを使っていることが多いです。
この二組の漫才師は、「元ネタの文章構造に違和感を作り出す」ことで面白さを作り出しています。

一方、バッファロー吾郎さんやスリムクラブさんのネタは、文章に突然無関係な話(or 対照的属性な話)が飛び込んでくるという展開をしています。
話の前後間にギャップを生じさせてギャップの雰囲気で面白さを作るので、「構造」があるといっても「文章の前後に極端な違和感があるだけ」になっています。

「お題とボケとの関係性」のところで書いた「1. お題を見ないとボケが成立しないもの」と「2. お題を見なくてもボケが成立するもの」との関係で説明します。
上記のバッファロー吾郎さんとサンドウィッチマンさんのボケ方を大喜利にしてみます。
雰囲気型
お題「大魔王ってどんな存在?」
ボケ「市毛良枝さん」

構造型
お題「店員の発言で困ったこととは?」
ボケ「(※飲み物の)サイズのほうS・M・A・L・Lがございますけども?」

雰囲気型はお題を見ずにボケだけ読むと「市毛良枝さん」という人の名前が書かれているだけなので、お題を見ずに読むと成立していないのが分かります。
一方、構造型は「(※飲み物の)サイズのほうS・M・A・L・Lがございますけども?」というように、お題を読まなくてもボケが成立しているのが分かると思います。

ボケの文章構成のコツ



表現に感情を込める
セリフ系のボケをするときに文章に感情をこめるようにします。
「危ない」より「危ないっ!!」とするほうが表現が際立ちます。
促音や記号を使いこなしましょう。
※ネット大喜利の場合、使用する文字によっては文字化けするので注意が必要です。

読みやすく調整する
漢字やカタカナなど、同じ表記が立て続けに並ぶと読みにくい場合があるので、表現を変えるなり句読点を付けるなりして読みやすくしましょう。
「大喜利優勝者」より「大喜利の優勝者」、「カエルやエビがうようよいた」より「蛙や海老がウヨウヨいた」とするほうが読みやすく意味が通りやすいです。
単語や文節を調節しましょう。
※字数制限のあるネット大喜利の場合、字数オーバーにならないよう注意。
※使用する漢字によっては読み方が分からない人もいるので注意(※「蛙」)。

オチは文章の後半に配置する
文章を作る時には、面白い部分をできるだけうしろにまわすようにしましょう。
文章の初めのほうに面白い部分を持ってくると、残りの文章が普通に感じます。
「ババアどもの顔をひっぱたく。それが俺のひそかな楽しみだ!」より「俺のひそかな楽しみを教えてやろう!ババアどもの顔をひっぱたくことだ!」とするように、前半を「溜め」て、後半に面白味を与えるようにしましょう。
※意味なくババアの顔を叩かないよう注意。

誤字・脱字をチェックする
せっかくボケを公開しても間違っていたのでは評価が上がりません。
最高の漫才の中にたった一噛みあっただけでも、面白いと言えば面白いけど「もったいない」という印象を与えます。
「ババアの顔をひぱったく」ではなく「ババアの顔をひっぱたく」というように、頭の中で文章を何度か読んで書き損じていないか確認しましょう。
※くどいようですが、意味なくババアの顔を叩かないよう注意。

評価のされ方


大喜利の評価というのは「うまさ」と「くだらなさ」の二つです。
「うまさ」はボケを評価するときに、「発想力(知性)」や「観察力(着眼点)」を感じられるものです。
「くだらなさ」はボケを評価するときに、「ボケの意味に含まれている問題点や悪意に対しての納得感」を感じられるものです。

ボケのタイプ



馬鹿
くだらないボケ。
※これより後述するボケ方で多数の人から評価されると、興味を持てなかった人から「ボケてないじゃん!」と批判される可能性があります。
「『ボケ = くだらなさ』しか認めない」というような人が少なからずいます(※単純に自分のツボにはまらなかっただけかもしれません)。
後述するボケ方で注目を浴びていると批判を浴びる可能性がありますが、だからと言って怖がる必要はありません。批判するのはごく少数の人だけですので。

感動
心温まる・泣けるボケ。

かわいい
子供や動物、女の子など、母性本能や好意をあおるボケ。

怖い・恐い
怖さ(※非現実的な出来事から受ける不安感)・恐さ(※現実的な出来事から受ける不安感)を感じるボケ。

お役立ち


サイト

記事

お笑い芸人に学ぶ ウケる! アイデア術 大喜利思考で面白発想がどんどん生まれる
田中 イデア
リットーミュージック
売り上げランキング: 190,606

理想的な大喜利サイトとは?


インターネット上には大喜利に参加できるサイトが無数にあります。
面白いボケをしたい場合、どういった基準で参加するサイトを選べば良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。
その手助けとなる条件を挙げてみます。

お題に既存の作品や掛け合わせが多い
何かの作品(※キャラクターでもOK)やジャンルの違うキーワードが二つ入っているお題が多く出題されるサイトは、どうすれば大喜利が面白くなるのかが分かっている人が出題されているはずです。
前者は(あるあるな)キーワードがたくさん含まれているからで、後者はジャンルの違う二つのキーワードの共通点(同一性)を作り出すと面白くなりやすいからです。
既存の作品ほどキーワード一つに存在するバックグラウンドに壮大なストーリーが含まれるので、閲覧者が解釈を広げてくれやすくなります。
一方、共通点を作れるということは「同音異義語」「謎かけ」「ダジャレ」「韻を踏む」などが使いやすくなります。

お題とボケの表示位置が近い
お題が一つに対してボケがたくさん並んでいるより、お題が一つに対してボケが一つしか表示されないほうが注目して見てもらえます。
お題が一つに対してたくさんのボケが並ぶと、閲覧者は読み進めているうちに画面をスクロールしなければならなくなり、スクロール回数が多ければ多いほどどのようなお題だったのかを忘れてしまいます。
その結果、お題とボケとの因果関係が成立しづらくなります。
つまり、前述した通り、お題を読まなければ成立しないボケをしていた場合は、極端なことを書いているだけにしか見えなくなり、面白さが失われます。

お題が画像である
文章のお題より画像のお題のほうが制限が無いのでボケやすくなります。
文章のお題は、お題の文章とボケの文章との因果関係をすり合わせて閲覧者に解釈させなければならないので、微妙なニュアンスをつなぎ合わせるのが難しくなります。
一方、画像のお題は、画像が「抽象的な問い」であり、因果関係をすり合わさせて閲覧者に解釈させるのが容易なため、面白さが生まれやすくなります。
また、文章だけの大喜利サイトだと、文字が並んでいるだけで堅苦しい印象を受けます。
お題が良い悪いというだけでなく、画像のお題は見て楽しめるといった効果もあります。

コメント欄がある
お題主が出題したお題がフリ、ボケ主が投稿したネタがボケだとしたら、サイトの閲覧者のコメントはツッコミです。
投稿したボケに対して誰かの反応があると、そのボケの面白さがさらに増します。
誰かがツッコミ、誰かがかぶせてくれたり、誰かが補足説明を付けてくれることによって、そこから新しい評価が生まれます。

千原ジュニアの題と解

太田出版
売り上げランキング: 180,402

評価欄がある
サイトを継続して利用するには、ボケを投稿する楽しみ以外にもモチベーションを持続する理由が必要です。
特に自分のボケに対して他人からの評価があるほど、うれしいものはありません。
「他者との比較」「過去の自分のボケとの比較」「見える形で実力の実感」など、次への原動力が生まれるきっかけになります。

時間制限がない
ボケを受け付ける時間制限がないほうが自由のペースでボケを考えられます。
テレビの某大喜利番組はお題に合わせたボケを解答者が「即興」で答えているように見えますが、本当のところは事前にお題を伝えられていて事前に考えているらしいです。
また、その人のキャラクター性や言い方によってボケ自体に面白みが付け加えられるので、文章を見るだけの大喜利サイトとは別次元のお話です。
大喜利サイトでボケを受け付ける時間制約を設けると、時間に追われた解答者が“ひねり”の利いていない漠然としたボケを投稿するので、ボケの水準が低く面白くないボケが並んでしまい参加者が増えない恐れがあります。

スポンサーリンク