子供っぽいルックスの芸能人が人気の理由

最近のテレビ番組を見ていると、見た目が子供っぽい少年・少女なルックスをした芸能人が、特に人気になっているような気がしてならない。
アイドルに関しては身長が高い人より小柄な人が人気であるような傾向が見られる。

なぜ見た目が子供っぽい芸能人が売れるのか?
もちろん、見た目が子供っぽい人を好きになる人が多いから、という結論になる。
見た目が子供っぽい人を好き、ということについては以下が原因に挙げられる

人のルックス(容姿)には、ルックスに合わせた情報が記憶として蓄積されている。
子供は「素直(※命令できる)」「非力(※支配されない)」「無邪気(※人を選ばない)」「異性に対しての抵抗感が少ない(※異性でもコミュニケーションがとりやすい)」「楽しい(※堅苦しくない)」といったイメージが挙げられる。
特に学生時代の楽しかった頃の思い出は誰の中にもある。
でも大人になると会社で働く必要があり、楽しいイメージなどまったく無い。
大人に対しては、「命令的(※嫌なことをさせられる)」「支配下におかれている(※自由が少ない)」「怒る(※精神的に追い詰められる)」「異性を警戒する(※異性だと距離を置かれる)」「知能的(※計算高く、相手の意図に反すると怒られるか距離を置かれる)」といったイメージがある。

子供の頃に親や先生から怒られたり指示されたりすることを重ねて、大人に対して嫌なイメージが記憶として蓄積される。
大人は常に上から目線で物を言う。
子供は仲良く楽しく遊ぶ。
だから、子供が相手だと横目線で付き合うことができる。

こういった子供へのイメージや大人へのイメージが人の記憶の中にあり、そのイメージは「ルックス」に投影され、「見た目が子供っぽい人ほど安心して興味を持てる」ということになっているのでしょう。
特に抑圧的なイメージがある大人を嫌う人ほど、好みとするルックスの対象がより子供っぽいルックスになるのだろうと思う。

いまの若者は心がひどく疲れている。
ケータイというコミュニケーションツールで誰かと24時間しばられ続けている。
ひたすらメールの発信・返信を繰り返し続けないと、相手から嫌われてしまうじゃないか、という怖さを抱えている。
また、「KY(※空気読めない)」という見えないルールを破らないよう神経をとがらし続けている。
言葉や行動一つ間違っただけで友達が去っていくんじゃないか、とおびえ続けている。
そんなネガティブな心理が「大人っぽいルックス」より、「子供っぽいルックス」なアイドルを好きにさせるのだろうと思う。
子供っぽいアイドルを対象にしたほうが、「心にゆとりができる」ということをなんとなく感じ取って、ファンになっている。

90年代半ばあたりに入るまでの芸能界では、大人っぽいルックスや子供っぽいルックスのアイドルが混在していた。
それが年を追うごとに求められるアイドルのルックスが子供っぽくなってきている。
わかりやすいのが、「ジャニーズアイドル」さんたち。
年々見た目が少年のようなルックスの人が増えてきている。
昔のジャニーズアイドルさんたちは近藤真彦さんや田原俊彦さんのようにすらっとした身長をしていましたが、近年のジャニーズアイドルさんは小柄で少年のようなかわいらしいルックスの人が増えている。
何組もの人気アイドルグループを作り出してきたジャニーズ事務所も「いまの世の中に求められているのは子供っぽいルックス」ということを計算して、デビューさせるグループのルックスを調整し、売り出しているのでしょう。

子供っぽいアイドルがもてはやさるのは悪いことではないと思う。
でも、いまの日本の若者が精神的に疲れきっているように見えるような気がしてならない。

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