面白さの判断基準は「好き」か「嫌い」か

ネット上で芸人さんのことを面白いとか面白くないとか評価しているのを見ますが、その点についてのあれこれを書きます。

まず、思い出してください。
友達と話しているときを。
話していて笑っていますよね?

でもその友達は「素人」です。
プロのお笑い芸人なんかじゃないです。
もう一回言います。
「素人」です。

日常で友達と話しているときに笑っています。
特段面白いオチのある話なんかはしていません。
でも笑っています。

そもそも人間は「相手に対して好意的」だと「簡単に」笑ってしまいます。
だから、「素人でも簡単に笑いがとれる」というわけです。
ファストフード店で女子高生グループたちが話をしているとき、居酒屋でおじさんたちが話しているとき、笑い声が上がっています。
素人でも仲良くしていれば笑いなんて簡単に取れているわけです。
そこでテレビを見るときには好きな芸人さんが出演している番組を見ます。
もちろん「芸人さんに対して好意的に見ているので簡単に笑ってしまいます」。
ただし、「素人」でも笑いを取れているのだから「プロ」が笑いをとれて当然なわけです。

ここで問題。
以下のAとBのどちらの芸人さんのファンになりますか?
ちなみに、「AとBの芸人さんは人を笑わすレベルが同じ」とします。

A: 30歳代の芸人さん
B: 60歳代の芸人さん

たぶんAの30歳代の芸人さんを選んだと思いますが、どうでしょうか?。
じゃあ、なぜあなたはBを選ばなかったのか?
それは「好意的になれない」から。
今この記事を読んでいるあなたは、40歳以下ぐらいで比較的若い人だと思います。
若いあなたからしたら60歳代の芸人さんというのは、「親近感が持てないのでファンになろうとは思わない」というのが理由になっているはずです。
そこで親近感が持てない一番の理由は……「見た目」。
人間は30歳代にはいると皮膚がたるんだり、しわが入ってきます。
あなたは「60歳代」という文字を見ただけで反射的にBをやめ、「30歳代」という文字を見て親近感からAを選んでいる。
好意的に見れるかどうかで判断しています。
問題の条件として「AとBの芸人さんは人を笑わすレベルが同じ」と挙げましたが、もし面白ければいいのであればどちらを選んでもよかったはず。
けれども、あなたはBという選択肢を選ばなかった。
Bに対して少なからず微妙に感じて、結果Aを選んだのは「見た目」を重視したから。
つまり、興味を持つ対象には「面白いかどうか以前に好きになれるかどうか」を第一条件にしています。

次に「自分の好きな芸人さん」と「自分が嫌いな芸人さん」がまったく同じことをしたらどうなるのか?
好きな芸人さんに対しては面白く感じても、嫌いな芸人さんには面白く感じないようなことになります。

ここで問題
以下のAとBの芸人さんが同じ時間帯で番組をしているとしたらどちらを見ますか?
ちなみに、「AとBの芸人さんは人を笑わすレベルが同じ」とします。

A: 視聴率が低いあなたが好きな芸人さんの番組
B: 視聴率が高いあなたが嫌いな芸人さんの番組

あなたはAを選んだはず。
一般的に評価されている番組より自分の好みで選んでいます。
ネット上でアイツは面白いとかアイツは面白くないとか書かれていることがありますが、大抵は好き嫌いで判断されているだけで、「本当に面白いかどうか」なんてことを考えている人なんかほとんどいません。
もしAの番組がただ単にワーワーはしゃぐだけの番組でもあなたにとっては面白く映ります。
逆に、あなたが嫌いな芸人さんがただ単にわーわーはしゃぐだけの番組をしているとネット上でバッシングすると思います。

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