R-1ぐらんぷりの優勝者の共通点

お笑い芸人が一人だけでネタを披露する「R-1ぐらんぷり」
実は、誰も気付いていないとっておきの秘密があることに
気付きました。

そもそも世の中の人は、
『R-1グランプリ』は単純に一番面白い人が
優勝しただけのように思うかもしれません。
でも、実際は優勝者のネタには
誰も気付いていない“ある共通点”が含まれているのです。

まず、その前に。
以下の記事を読んで、内容を頭に叩き込んでください。
読んでいただかないと今回の記事の意味が伝わりません。
→「お笑いネタで人を笑わせる仕組み論

次に、以下をお読みください。

■【ネタの種類の仕組み】
・『あるあるネタ』
ネタを見る人(観客・視聴者)の記憶と、
芸人さんの発言や行動の同一性を作り出す。

・『パロディー』
ネタを見る人の記憶と、
芸人さんの発言や行動の同一性を作り出す。

・『モノマネ』
ネタを見る人の記憶と、
芸人さんの発言や行動、声質の同一性を作り出す。

・『ツッコミ』
発言内容と、
芸人さんのツッコミが同一性を作り出す。

以上のようになっています。
これでお笑いネタの仕組みをご理解いただけたでしょうか?
ここまで遠回りな説明をさせていただきましたが、
ここからが本題。
『R-1ぐらんぷり』の歴代優勝者は、
どんなネタの内容をしていたのか?

■【『R-1グランプリ』歴代優勝者のネタの内容】
03: だいたひかる→あるあるネタ
※ブリッジを使ったあるあるネタ

04: 浅越ゴエ→ニュースの読み上げのパロディー
※ニュースキャスター口調で何かを紹介

05: ほっしゃん。→忘れました
※確かパートのおばちゃんを演じた
シュールな合理性を作り出すネタ

06: 博多華丸→「アタック25」司会者の児玉清さんのモノマネ
※児玉清さんのモノマネをしながら、あいうえお作文

07: なだぎ武→「ビバリーヒルズ高校白書」の
ディラン・マッケイのモノマネ
※ディランのモノマネをしながら
オーディションを受ける

08: なだぎ武→あるある・パロディー
※文化祭の出し物を考えるコント。

09: 中山功太→あるある
時報のブリッジを使ったあるあるネタ

09: あばこうじ→漫談(ツッコミ)
テーマに沿ってツッコミを入れる

■【優勝者の共通点】
さあ、もうおわかりですよね。
歴代優勝者は「同一性」のボケを使っている。

何故、こんなことになるのかというと、
コンビで行う漫才は、ボケ(相違性)を言っても
ツッコミ(同一性)を入れるから面白くなりやすい。
逆に、ピン芸はボケ(相違性)をしても
ツッコミ(同一性)がないので面白さが伝わりにくい。

だから、ピン芸においては
相違性……もう少し分かりやすく言うと
「意外なこと」を言っても伝わりづらいので、
「同一性を作り出すネタが圧倒的に有利」という訳です。

たぶん優勝したお笑い芸人さん自身、
同一性によるボケが面白くなりやすく
有利になるということは気付いていなかったと思いますが、
『R-1ぐらんぷり』の優勝するためには
「伝わりやすい同一性のボケ」をすることが
需要だということですね。


≫【補足】

■【ネタを具体的に分析】
さらにネタの内容を掘り下げます。
ネタは「ストーリータイプ」と「ブリッジタイプ」に分けられます。

ストーリータイプは、物語(コント)を作り、演じるのですが、
どうしてもダラダラと独り言的な発言が多く、
地味な展開になりやすい。
そこでキャラ芸にすることで
見た目を派手にしたり、言葉遣いを変えたりして、
「面白さが持続的に起こる」ようにしています。

一方、ブリッジタイプは、だいたひかるさんや中山功太さんが
しているような一言ネタです。
コントとは違いフリとボケのメリハリが効いていて、
ボケの面白さが強調されやすくなります。

また、基本的には

・セリフだけ(だいたひかる、浅越ゴエなど)
・セリフ+動き(なだぎ武など)

に分けられます。

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