「M-1グランプリ2009」の分析

「M-1グランプリ2009」の分析。
なんとなくいろいろと書いてみます。

■【笑い飯】
二本目のネタは、一つのボケに専念しすぎ。
また、動き(+BGM)のボケが多い。
一本目のネタのように
「言葉で掛け合う(お互いに言葉を交わす)」ようにしないと
ネタの流れのリズムが悪い上に漫才らしくない。
ボケてツッコミを入れてを
速めにリズミカルにしたほうが
テンポよく笑いを誘えたはず。
だから、「鳥人ネタ」がうまくいった。
鳥人がやってきて子供と「言葉で掛け合っていた」から。
今回の二本目は
「相方のボケを横で一方的に
ツッコミを入れるスタイル」をすると掛け合いがない。
結局、2008年のオードリーさんの二本目と同じで、
一本目と大きく違う展開を二本目に仕組んで
ネタの展開のバランスを崩したことが敗因でしょう。
ちなみに鳥人が高評価な理由は
「シュール」だったから。
例えば「R-1ぐらんぷり2009」の
バカリズムさんの都道府県の持ち方のネタと同様、
「シュールな展開をするとネタのインパクトが強烈」になる。
ただし、シュール過ぎて万人にウケしなかったりもする。
→「オードリーがM-1で優勝できなかった原因

■【パンクブーブー】
ネタの内容を分析してみたら
「矛盾したことを言う(する)ボケ」を主軸に
ネタが構成されていた。
ちなみにノンスタイルさんと同じく
フリを入れてからボケるスタイルをされている。
フリを入れる分、フリを生かしたボケができていた。
「手をついて謝れっ」の部分なんかが非常にうまく
フリを生かしていた。
ちなみにサンドウィッチマンさんの場合だと
ボケる前にフリを使わないので、
既存の職業のあるあるな展開やセリフを使うことで
ボケやすくさせている。
このあたりはナイツさんも同じくフリを使わないので
既存のテーマを使うことが多い。

■【ナイツ・ハライチ】
ボケ担当がツッコミ担当に話し掛けないスタイルをしている。
そのためか、どのタイミングで
コンビのどちらが話すのかがわかっている分、
「ネタの展開が単調」になる。
つまり、「一つ一つのボケのクオリティー」を
上げることはできても
「ネタの展開のクオリティー」を上げることができない。
決まった間隔で交代して
話す(言葉でボケる)展開がずっと続くので
笑いの誘いどころがバレてしまい
「意外性のある展開」を作ることができない。
M-1においてベストなネタ構成は
ボケ担当とツッコミ担当の掛け合いをヒートアップさせながら
しっかりと絡ませるように「言葉で掛け合う」のが必要となる。
観客(視聴者)を会話のスピードに引き込んでおいて
急にボケることでボケの裏切り感が増し、
よりネタの展開が面白くなる。
特にハライチさんのようなネタのタイプは
「ネタの展開に裏切り」がない。
フリとボケが交互にあるのは
人を驚かすのに「あの角を曲がったら驚かすよ」と
言っているのと同じようなもの。
人を驚かせるのには急に驚かせるのが良い。
つまり一つのボケをするにしても
「どのタイミングでボケをするのか?」によって
そのネタの展開の面白みもまったく違ってくる。
また、フリ担当の方のフリ方がずっと同じだったこと。
なんらかの変化が欲しかった。
ちなみに大会前に
島田紳助さんが関西のローカル番組のインタビューで
見慣れたネタは不利と発言している。
展開を知っているネタは
審査員からしても意外性が無く、
いまひとつということなのだろう。
できれば「ボケのクオリティー×ボケを
出すタイミングによる意外性」が望ましい。
そのためにはしっかりとコンビで
「お互いに言葉を交わす掛け合い」をして
「ネタの展開のクオリティー」を上げることが必要。
余談として、ナイツさんやハライチさんのような
ネタのタイプはネタ番組で使いやすい。
→「テレビで人気が出るお笑いネタの作り方

■【ノンスタイル】
ノンスタさんはネタ中に石田さんの「動きのボケ」が多い分、
「はしゃいでるように見える」ので
好き嫌いが分かれやすいと思う。
また、石田さんは上下白色の服、
しかもズボンがパッツンパッツンで細い。
一方、井上さんはキザなキャラ。
その辺が特に男性の視聴者で
好き嫌いが分かれる原因なんだろうと思う。
ただ、笑い飯さんの二本目の「動きのボケ」との違いは
ノンスタさんのは「動きのボケの前にフリを入れている」
「伏線からつないで動きのボケをしている」から
そのぶんうまくできていた。

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