オードリーがM-1で優勝できなかった原因

「M-1グランプリ2008」が終わってから
優勝したNON STYLEさんよりも
オードリーさんのほうが
テレビで引っ張りだこになっています。
そもそもなぜ、オードリーさんは
NON STYLEさんに負けてしまったのか、
その原因について分析してみます。

原因は、オードリーさんが
最終決戦で披露した「選挙演説ネタ」は、
「ツッコミを生かさなかったから」と言えます。

まず、ツッコミの仕組みについて説明をします。
ボケはツッコミを入れることによって
ボケた内容が観客(視聴者)に対して
伝わりやすくなり、また面白くなります。
特に、ツッコミ方が
「怒ったような言葉遣い」や「頭をたたく」ことによって、
よりボケの面白みを増幅させることができるのです。

そこで、二本目の選挙演説ネタに関して言えば、
春日さんがボケたあとにツッコミ担当の若林さんが
「なにしてんだよっ!!」や「○○だろっ!!」と
怒った言い方や、頭を叩いて切り返したほうが良かったのですが、
「○○してしまいました。」という感じで
ボケに対して冷静な対応で受け止めていました。
また、春日さんの頭をほとんど叩いていませんでした。

それを表す実際のデータを見てみましょう。

【一本目のネタ(テーマは「引越し」)】
・若林さんが春日さんの頭を叩きながら、
怒った言葉でツッコミを入れた回数
→25回(画面には映らなかったツッコミが
たぶん3回ぐらいなので計28回)
・若林さんが春日さんの体を叩くツッコミを入れた回数
→4回

【二本目のネタ(テーマは「選挙演説」)】
・若林さんが春日さんの頭を叩きながら、
怒った言葉でツッコミを入れた回数
→5回
・若林さんが春日さんの体を叩くツッコミを入れた回数
→0回

ご覧の通り、まったくツッコミ方が違っていました。

じゃあ、なぜこれだけ一本目と二本目で
ツッコミ方が違ったのかと言うと、
若林さんが「選挙演説をする人」という
「まじめな人」をキャラ設定にしてしまったことで、
選挙を見に来た群集役でボケた春日さんに対して
怒った言い方や、頭を叩いてツッコミを
入れることができなくなり、
その結果、ボケが弱くなる結果を招いてしまったと言えます。
確かに選挙演説をする人が選挙を見に来た人に対して
怒った言い方をするのはおかしいですし、
なにより頭をたたくという行為はあってはならないこと。

オードリーさんは、そこに気付かなかった!

では、ここまで2本目のネタに変化を付けた理由はなんなのか?
たぶん二本目のネタを一本目と違ったタイプのネタにして
観客や審査員を飽きさせないように
したかったのだろうと思います。
二本目が一本目と同じようなネタをしていては
優勝できないという計算があった。
ただ、変化を付け過ぎたネタが
おもいのほか裏目に出てしまって
評価が低くなってしまったのではないかと思われます。

もし一本目と二本目のネタの順番が逆だったら……、
絶対に優勝していたでしょうね。

ちなみに最終決戦に残ったナイツの土屋さんは
怒った言い方のツッコミをしてません。
また、塙さんはほとんど土屋さんに絡んでいきません。
基本的に土屋さんを無視してネタは進行します。
ネタにテンポはあるけど強烈なツッコミや、
二人の絡みがありませんでした。

さあ、結論に入りましょう。
そもそも「M-1グランプリ」は、
面白い漫才の一番を決める大会であるから、
どうしても漫才の本場、
ボケたら怒った言い方でツッコミを入れて、
早口でテンポ良くコンビ間で話し手を切り替えて絡む
「関西系の漫才スタイルが強い」のかもしれません。
そのようなタイプが「審査員役の多く占める
関西系の審査員たちにウケやすい」とすれば、
オードリーさんやナイツさんのネタが苦戦するのは当然。
もちろんNON STYLEさんには、
それができていたから優勝したのでしょうね。

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